第1話

私は心臓が弱くて入院を繰り返していた。

私の入院する病院は海から近いから病室からいつも海が見えていた。私はそれが好きだった。私は、一度だけ海に行ったことがあったから楽しい思い出を振り返ることができるきた。でも同時に夏になっても入れなくて悲しかった。みんなが楽しく遊んでいるからうらやましかった。

せめて話し相手がいればよかったかもしれないけれど、私が入院した病室は2人部屋でも誰もいなかった。だから余計に寂しかった。

でもある夏のこと、病室に患者が入ることになった。

その子は髪の毛が真っ白で綺麗な青色の目をしていた。見た目から女の子だと思った。

「ねぇ。あなたはなんで入院してるの?」

「僕も知らない。連れてこられていきなり入院だから。」

「あ、男の子だったのね。」

「そうだよ。たまに間違えられるけどさ。」

そこからはなんとなく気まずくてその日はもう話さなかった。

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