校舎の裏


何かを滑り降りたい僕と

しかし滑り台は無い広い校庭

二週間遅すぎた夏の影が

呆然とうずくまる 校舎の裏


君の温かい謝罪の声が

自分の冷たさを思い出させて

熱と乾燥を想っても

陽は届かない 校舎の裏


真っ赤になりきれなかった嘘と

真っ赤になれずに落ちた葉っぱ

僕と君だけを残して

赤い陽を断った 校舎の裏

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