トワイライト・フーガ

宇津木 草太

トワイライト


君がいないことに、気づいたんだ

僕がいることは、知らなかった

独り言か?独り言だ

アンモナイトは溶けているか?


知らないことしか、覚えられない

知ってることしか、忘れられない

思い出したい、でも知らない

忘れたいけど、思い出せない


頭は回るけど、回らない

目も回るけど、回らない

回は口の中に、口がある?

中に中へと、アンモナイト

地球が回る?僕が回る?

回らなければ、止まれない


時計も一日、二十四回

間違えもせずにくるくる回る

走れば回る、回れば走る

そんなだから君は、消えたのか?


きっと削れて、消えたんだ

大気が体を削り、擦り

旋盤なんて、目じゃないよ

全て削って、無くなるまで

二回目の君に会った後、

僕は削れる、もうそろそろだ


血が輝いて、トワイライト、トワイライト

あるいは、二回目の光

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