日本視点2話 覚悟
指定された部屋に入り積み上げらた布団に
腰を掛けウトウトとし、少しの間眠ってしまったがドアを軽く叩く音がし目が覚めた。
西九条さんがドアを開け入ってきた。
「起こしてしまったか。これから講堂でこれからの行動計画に関する講義があるから棚に入ってる服に着替えてから君にも一応参加してほしいと考えている。」
「わかりました。」
長い長い廊下を歩き階段を登り西九条さんに案内されながら講堂を目指した。
渡された服はとても薄いものでとても寒いと感じた。
途中何度か衛士の方々とすれ違ったが特に何事もなく講堂へと到着した。
「端の方に座っていてくれたまえ」
言われた通りに端っこの方に用意されていた椅子に腰掛けた。
西九条さんをはじめとした近衛軍のお偉方かと思われる人達が挨拶をし終わり西九条さんが本題を話し始めた。
「諸君、私は君たちを皇国に生き皇帝陛下や帝族の方々をお護りする事を使命大義とする同志だと思っている。私は許せないんだよ、皇帝陛下を弑逆した者たちを、皇帝陛下暗殺という不届きな事をした者たちを。君たちには初めていう情報だが皇帝陛下暗殺の犯人は陸軍ではない。総理大臣と陸軍に入り込んだナチのスパイ達だ。」
講堂内が騒ついた。
無理もない総理大臣が皇帝陛下を弑逆したと聞いたら誰だって驚くさ。
「私は國賊内閣に國賊政府に一撃を加えたい!我ら臣民や忠君の軍人・衛士らの信頼を逆手にとったとも言えるこの卑劣な行為を許してなるものか倒そう政府を、開こう皇帝親政の真大日本帝国政府を!戦いはすでに始まろうとしている。皇帝陛下は暗殺されていない、皇帝陛下は台湾御用邸におられ近衛の者で護っている総理大臣の叛逆の証拠も録音済みだ政府への一撃と新政府への以降は容易にすむ話である」
嘘だろ、皇帝陛下が暗殺されていないのなら暗殺の責任をとって自決した父の思いはどうなる?
これも全て國賊政府の計画通りということなのかよ。
僕はこの時より政府首班に対しての復讐を誓った。
僕は西九条さんに連れられ再び部屋へと戻った。
途中で西九条さんが口を開いた。
「先ほど言わなくて申し訳ない。だが私は君の父は立派な人だったと思っているよ。」
「慰めはいりません。西九条さん僕は絶対に國賊陸軍に復讐します。あの男の首を刎ねてみせますよ。だから僕を近衛においてください。」
「近衛を復讐のための手段として利用するなら承服しかねる。しかし皇帝陛下への忠誠を誓うならば喜んで向かい入れよう。どうかな?」
「わかりました。もちろんです忠誠を誓います。」
「それならばよろしい。詳細は追って伝える。色々あって疲れてるだろう今はゆっくりと休みなさい。」
「はい、それでは…」
部屋に入りすぐに布団を敷き仮眠をとった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます