第2話 技術流出防止と労いを覚え始めた日本

日本の技術流出防止は表向きには止まっていた。が、結局裏ではダダ漏れと言っていい程であった.....。

要は個人に対する報酬に無関心なのが原因である。日本企業にありがちな社員とその知識は「最初から」社の所有物という盛大な勘違いが原因である。囲い込みが下手くそなのである。

何かいいアイデアが採用されたとしても形として表彰して終わりとか、適当に子供の小遣い程度のボーナスを握らせて不満があるなら上司(そのちょっと上)辺りから「私の頃は〜」とか「昔は〜」とか説教なり説得なり受けてよくわからないまま終わる。それ以上頑張ってみてもブラックジョークでお馴染みの「みんな我慢してるから」が出てくる。(日本人は周囲につられる為、ジョークの中では船から各国の人間を小型艇に移動させる文句として日本人には「皆さんはもう行かれましたよ?」という。イタリア人は「小型艇に凄い美女が載ってた」で説得できるという話である)

話は外れたが、上司の言い分から更に踏ん張ると足元を見た発言「じゃあ転職すれば?」が出てくる。しかし、それは難しいのである。それは元から仕組まれている可能性が高いからである。ただし、行動し成功させれば相応の報酬を得られるのは間違いない。


なぜ転職出来ないかを考えた事あるだろうか?

転職させない答えはブラック企業経営者が教えてくれている、

「転職させる資金と時間を与えない事」

である。社畜という奴隷を繋ぎ止めるにはこうすればいいのである。

ある程度、余裕を持った金銭の蓄えが有れば転職を考えるのは容易くなるから断てばいい。後は時間である。

ブラック企業ではプライベートでの時間をどの位狂わせたり奪ったりできるかが鍵だという。

1:休日が無駄に平日になっている事

2:さほど意味のない作業を定時間外にやらせる

である。それは周囲との情報交換(親族友人との比較)をさせない為である。給与が友人と比べて「低いことに気付き」相談する→友人・知人からの紹介やアドバイスがあれば、そっちへ行く選択肢が出来る。それを潰す意図がある。



話はカナリ逸れた感じになったが、企業として生き残るには発明者(発案者)をいかに囲い込むか?が鍵となり、新規参入の企業には特に大事な面である。

それに水面下での技術流出防止に対する補助を“彼方(あちら)の日本政府は行う事を決めた.......


技術流出で国際的に立場が弱くなれば、政治的な話し合いにも決定打に欠ける事となる。それを防ぐために”国の発展に貢献した者に対し新たに国から補助(褒賞)を与える“法案が議決される。

狙いとしては、会社ごとの海外へ身売り防止や、開発の虚偽報告(失敗に終わった等嘘の報告)や偶然の産物による会社上層部に認知されてない水面下の技術(アイデア)を引き上げる事で管理し流出防止に繋げるのが目的である。

「一話」で得た国営放送税の一部を流用しこれに充てる事となる。


補助にも企業から個人、支給もピンキリで本人の希望で金銭以外の物もあるようだ。


これにより、やっと発明者(発案者)に対しての労い方を日本が覚えていくことになる。

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