洞窟探索の準備 2

あんたと一緒にいた3人は一緒に行けないの?」


「聞いてみないと分からないけど多分行けると思う。そっちは誰か行ってくれる人いるのか?」


マリとユイとりこなら用事がない限り一緒に行ってくれるだろう。


「残念だけどいないわね。この学園のAクラスって貴族とかのお坊ちゃまが多いから実践的な実力って言われると皆無なのよねー」


「他のクラスには?」


「そもそも接点がないわ。あんたは他に居ないの?」


「今日入学したのにいると思うか?」


「そういえばそうね」


Cクラスの友達は今のところシェラしかいない。それにシェラの実力を知らないから誘うのはやめた方がいいと思う。


そんなことを話してながら歩いていると正門に着いた。


「それじゃあ私は1回家に帰って剣とか準備してくるわよ。ポーションは用意してくれる?」


「わかった。こっちも3人に聞いてから家に戻るよ。集合はどうする?」


「1時間後にギルドでいいんじゃない?」


「わかった。んじゃまた後で」


「また後でね」


スティラは手を振って家に帰っていった。




スティラと別れた後、Aクラス教室に行くと三人がいた。

事情を話すとりこは一つ返事で了承してくれたが、マリとユイは用事があるらしい。なんでもイアとサクラにメイドとしての仕事を教えてあげるそうだ。


家に帰ると自分の部屋で支度を始める。さすがに学園に武器なんか持って行っていけない。

俺は常に空間神に入れている。……バレなければいいんだよ。




俺もりこも数分で準備ができたので少しくつろいでから家を出た。今からだと15分から20分くらいでギルドにつくだろう。スティラと別れてからまだ30分くらいなので十分間に合うはずだ。


「じゃあギルドに行くか」


「「行ってらっしゃいませ」」


俺たちはイアとサクラに見送られてギルドに向かった。



予想通り、20分ほどでギルドについた。中に入ると中にいる冒険者が何やらひそひそと話していて、その目線は俺たちともう一人に注がれていた。その目線の先にはスティラがいた。


「早かったな、スティラ」


「着替えて剣を持ってくるだけだもの」


「有名人だな」


「あんたもね」


「向かってきたやつを返りうちにしただけなんだが」


「その相手が問題なのよ……まあいいわ。私はスティラ・レイモンド。よろしくね?」


スティラはゆいに笑顔で自己紹介した。俺の時とは大違いだ。

りこも自己紹介をたあと、少し話していた様子を見るにスティラとは打ち解けたようだ。


「それじゃあいくわよ。今日はあんまり深潜りしないつもりだから入口周辺を見て回って帰るわよ」


そりゃそうか。学園が早く終わったといってももう昼に近い。さすがの俺でも半日で攻略できるとは思ってない。


「今日はあくまで偵察だからね?あんまり無茶はしないこと、いいわね?」


「わかったから。ほら、いくぞ?」


「ちょっ、待ちなさいよ!」


俺とりこはギルドを出とあわててスティラが追いかけてきた。

冒険者たちからの目線は俺たちが出るまで離れることはなかった。



────────────────────

長らくお待たせしました・・・・

創作意欲が湧かず別作を書いてみたりしてもダメだったのですが、さいきん何故か無性に書きたい欲にかられましてw

話はころっと変わりますがこの回からちょくちょくパソコンで書くので誤字が増えると思います。

ご了承ください。


これからもできる限り頑張りますのでよろしくお願いします!

コメント、レビューもお待ちしてます!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る