第2話 再会、再開

 1月2日。この日の朝は特別な朝を迎える。なぜか・・・・。普段は、熟睡して見られない夢を偶然にも、この初夢に合わせてみることができた!世間一般的に、初夢には、自分がどんな1年間になるか予見されるとは聞く。その夢のなかで、不思議なカタチで再会することになったわけだ。


 ここは、おそらく自分の通っていた中学校?だと思う。卓球部に所属し、毎朝7:30には学校に行き、自主トレをして、授業は寝て、放課後は額に汗を流して練習するような生活。そんなとき、夢葉以外でオレに授業中寝ていたら、優しく起こしてくれる女神様がいた(夢葉だと、いつもの張り手)。彼女の名は、恵。女子友達や仲の良い子からは、メグミンとあだ名で呼ばれている。ちなみに、恵は夢葉と大親友。夢葉よりも少し小柄で、ツインテール!2人はよく休日一緒に過ごす仲である。何より、夢葉より発育が進んでいて、ツインテール!!

「いつも、起こしてくれてありがとう、メグミルク。!?間違えた。メグミン(汗)」

「もう~!まだ寝ぼけてる!ほら、今教科書のここだよ。」

だいだいいつもこんなやり取りを続ける。いつから、恵と仲良くなったのか、こっちから話をしたかも覚えていない。だけど、気づいたら冗談も言える関係になっていたし、3人で一緒に帰る仲だ。

「のぶくん、高校はどこに進学するの?」

「オレは文武両道で頑張りたいし、将来の夢は先生になって、教え子達と全中に行くっていう夢があるから、私立のA高校に行く予定。めぐみは?」

「恵は・・・・、まだ考え中なんだ。参考になったよ!夢葉はどうするか聞いた?大親友の私も知らないし、のぶくんなら知ってるんじゃないかな~と思って。」

「夢葉?あいつもA高校行くようなことを言ってたような。わからん。大事ななのは、恵がどうしたいかだと思う。」

「・・・・。のぶくん、私、2人とやっぱり離れたくないよ。」


 そこで、夢が覚めた。恵。中学3年生の4月。親の都合で、隣の市に引っ越すことになり、転校した。長期休みには、3人で一緒に祭りにも行った。だけど、恵は結局同じ高校に進学はしなかった。なぜか。今オレと夢葉が通っているA高校の合格発表の日、入学式の日にも出会っていないし、高校生になってから連絡もとれていない。夢葉もLINEから連絡を試みているがつながらない。あまりに久しぶりすぎて、まさか夢のなかで恵と再会するなんて。

 今日は、夢葉が福袋を買いにいくということで、荷物持ちだから。デートじゃないから!勘違いしないでよ!と、おきまりのツンデレ言動をする。男を勘違いさせる。時計をみたら、夢葉と家の前で待ち合わせる時間の10分前になっていた。


 玄関を出て、外に出ると、なんと!夢葉の着物姿!!心のなかでありがたく拝んでいる自分がいた。

「のぶあき、私今日不思議な初夢みたの。どんな初夢みた?」

「中学のとき、夢葉と大親友の恵が夢に現れて、そりゃびっくり!」

「のぶあきも見たの!?嘘でしょ!私も恵が夢に出てきたの。なんだろう。すごく寂しそうな・・・そんな顔してた。」

 

 2018年の年が明けて、2日目。初夢での恵との再会。そして、オレと夢葉は福袋を買いに、再開する。時計をみたら、9:10を指していた。



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