わかるのコーナー 1月3日

朝からLINEの通知音鳴った。

自分は年齢のせいかLINEというものがどうしても苦手で基本的には通知をほぼ切っているのだが、ある人物だけは通知を残している。

誰だか言うまでもなくわかるだろうが一応言っておこう、そのある人物とは輝夜月だ。


彼女の文面はまさにザ・若者。

スタンプを巧みに操り、文字だけでは伝えにくい微妙なニュアンスを表現している。

対して自分は淡白な返答しか出来ておらず、ジェネレーションギャップを感じざるを得ないといった感じ


彼女との会話の内容を簡潔に説明すると、

「おせち食べたい!!!!!」

「いいよ」

「じゃあ今から行きます!!」

である。


料理に関しては多少腕に覚えのあり、ここぞとばかりに張り切った自分は昨日作ったおせち料理に加えて、母直伝の特製お雑煮を用意。

彼女もこれには驚くだろうとしたり顔している頃に、幸せを知らせるベルが家中に響き渡った。

急いで玄関に飛び出すと、いつも通りの、ラフだがおしゃれな格好の輝夜月がそこに立っていた。

「センパーイ 遅れてすみません!」

5分ほどしか遅れていないのにも関わらずこういった発言ができるのも彼女の魅力の1つである。


それから食卓に広がるおせち料理を一緒に食べながら、おばあちゃんの知恵であるおせちうんちくで、彼女に「先輩!!なんて物知りなの!!」

なんて思わせて本日二度目のしたり顔をしたいし、にこやかな食事もしたい。

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