輝夜月のわかる 1月2日

三が日が忙しいというのは、

人生が充実した人間の証なのだろう。

何も変わらないこの空間の中で、

1人で過ごすとふと考えてしまう。


昨日月とは神社で別れ、お互い家路に着いた。一昨日の疲れもあったのか、家に着くや否や死んだように眠った。

家に帰ると彼女の動画が上がっていた

バーチャルユーチューバーである輝夜月と自分の後輩である輝夜月は内面も外見も何も変わらない、みなに元気を与える太陽だ。


だが時々思うのである。彼女が、もしかしたら後輩でもバーチャルユーチューバーでもない形で、自分のそばに寄り添い続けてくれるのではないだろうか?先輩という立場を利用することで、彼女を自分の手中に収めることが出来るのではないだろうか?

幼い独占欲を大人びた理性で搔き消す。どこかで理解はしているのだ。

彼女の優しさにつけ込むことだけでは、自分も彼女も幸せにはなれない。


動画では彼女が今年の抱負を嬉しそうに語っていた。

『この笑顔を奪う事は何があっても許される事ではないだろう』

そう考えたところで動画に高評価をつけ椅子から立ち上がり

自分の作業に取り掛かりたい

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