画面上では意味がないことぐらい、知ってる。

 母が遠出へ出かけてから、帰ってきた。すると無くなっていた心臓の痛みがまた、始まった。痛い。どうしてなの。怖い。もうやだ。


 Wi-fiが無いため、カクヨムの下書きに直接書けないので、iPhoneに内蔵されているメモを使ってる。ぶよぶよ。数日前に友人とした会話が書かれていたので、未来の自分のために書き写す。

「歌舞伎町揚げじゃなくてなんだっけ」

「歌舞伎揚?」

「あぁ、そうそう」

「一気に物騒になったね(笑)」

「ホントだよ(笑)」

 真面目に悩んでしまった自分が少し恥ずかしかった。


 楽しくなったので、他のメモも残していく。


「ジロウは医者です。どの病院の医者でしょうか?」


「若い子はいいね。どこからきたの。

 あ、東京から。車で。」

 あはーん。


「ハラ レイコちゃん」


「背広の背後には、ニューオリンズジャズ。君は裏のリズムで、揺れる。吸い込むは、メンソール。アルコール片手で、鯨飲する。」


「萎れたヒロイン」


「四方八方に、とは言っても六方にだけだが、光が解き放たれていた。月明かり。窓越しから見るその景色。

 全て灰色だった。私の見る世界も、実物の、月の色も。全て、灰色。すべて、はいいろ。私は、色が見えなかった。色だけが、見れなかったのである。視力は」

(書きかけ)


「嘘と糞は紙一重。うとくと浮く違い。」


「誰よりも遅く階段を降りるお爺ちゃんの靴が、一番カッコいい。(真新しい青のスニーカー) 」


「諦めきったピュア」(師匠の名言)


「カメみたいな甲羅だよね」


「欲があるうちは、生きているってことなのよ。欲が無くなったら、干からびるだけ。」


 以上。

 最後に友人が私のメモを見て残してくれた文章を残しておく。(許可を取っていないので、何か言われる前に謝ろう。すまんぬー!)


 どんなに美味しい物でも排泄物として終わりを迎える。

 安い牛丼も

 フランス料理のフルコースも

 あの子が持っている甘ったるいコーヒー擬きも

 全てが排泄物と化す。

 そんなの悲しすぎるではないか。

 しかし、真実。


 ——


 感謝を伝えようとも、慣れていない作業で。タイミングを掴めない。掴めず、空回り。話そうとしても、その話す場面を間違えて、伝えようとする気力を失って、照れ臭くって、へまをして。ごめんなさいすら、まともに言えなかった。今は少し、言える。ありがとうも頑張らなきゃいけない。馬鹿。馬鹿馬鹿馬鹿。


 ごめんなさい。

 ありがとう。

 そしてごめんなさい。

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