君。私。あなた。私。まる。。。

 昔の女性のことばかり、脳裏に浮かべ、文字を紡ぎ出していく君の姿を想像しては、心臓部分が縮まり、滑稽な君が哀しくなる。哀しく、またの名は愛おしく。

 新しく産まれた文章を読むたび、液晶が乾燥で滲んでく。そういえば、今日。友人の彼女の言った言葉。「日本で勉強をして、ブラジルに帰ったら幸せな家庭が欲しいんだって。それが夢って可愛くない?」君の放った泡と似ていて、胸元でふわふわしたが弾けていった。

 君は相変わらず、私の送った動画が見れず。


 無理をしないでほしい。安静に。安静に。静かに私の送った写真をまぶたの裏側に浮かばせながら、眠ってほしい。「配慮してください」とかじゃなくて、エゴに包まれた言葉かもしれないけど、ただただ心配で、お願い、まだ来ないで。私はお話ししたいけど、母が嫌がっていて、私は疲れて、何もしないでぶらついてばかりいる穴熊みたいな人たちの体臭で鼻を曲げながら、待っているから。大好きな人の手じゃなくて、自分自身の両手で組みながら、祈っているから。もう、やだ。一人になりたい。日曜日は嫌い。大っ嫌い。神なんて、私の世界ではいない。母の世界では林檎を喉に詰めらせながら、賛美歌を唱えているかもしれないけど、私のは関係ないの。離れて。離れて。誰も触れないで。殺菌。アルコール。スプレータイプじゃなくて、飲むタイプ。ぐぇ……。喉を痛めながら、自分自身の毒を解毒する。早く金曜日になってほしい。日曜日は、大っ嫌い。


 何一つ声が聞きたくなくて、眠る時も目覚める時も、音楽を絶えず流して生きてる。私だけ、一方的に歌手の声、性格、好きなもの、見た目、笑顔を知っていて、画面越しの彼だけ、私を知らず。リスナーというより大きい存在でしか、認識されない。それか再生回数。数が増えたら、きっと私。ソシャゲのフレンドみたいな、何か。「おやすみ」と「おはよう」を言い合う中なのに、お互い名前を知らず、奇妙な信頼関係、親愛関係、懐かしい関係。


 背景、あなたさまへ。


 お元気ですか。日に日に寒くなっていて、コートを着ている私です。そちらはどうでしょう。冬はしんしんと寒く、夏はあつあつと暑いと聞きました。


 最近「モッズ」というイギリスで起こったブームについて知りました。スーツに「モッズコート」ですって。是非検索してみて下さい。私の好みにドッカーンです。

 知った瞬間、そんな素敵なブームがあったとは……と感動してしまいました。

 あなたはどういう服装が好みですか。


 



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