あなたとおはなししなかったら、べつのあなたとこう、はなしをすることはなかった。
百話目の投稿。
ちょっと前に「太陽は既婚者。月は未婚者」だと言った。先生にそのことを教えようとした時、さらに自分の納得できる説明が浮かんだ。だから、もう一度書く。
太陽は他者を包み込めるような、暖かさを孕んでいる。それは前に話した、お母さんと繋がる。暖かさ。抱きしめて来るような、光。
既婚者と言っても、パートナーはいなくても良いと思う。ほかに言葉が浮かばなかったの。言いたかったことは、「太陽は愛してあげる方」だということ。あの熱の帯方。無償の愛としか思えない、微笑み。
太陽は全てを愛せる存在。
月はその逆で、細やかな光で、囁かれるの。時々、耳元で「私を見て」と呟かれ、鼓動が高まっていく。彼女、「月は愛してもらう方」。彼女の光は冷たくも、凍てつく。けれども、もっと欲しがってしまうの。
一人でも生きていけるんだけど、たまに寂しく、その明かりを雲から覗かせるの。
月は全てを
というので、やっとパッとした。先生に話してから、友人にも電話する。
「書けば」
「うん。書く」
聞いてくれて、ありがとう。
———
顔を踏む。韻を踏む。今日も眠らず、瞬き一つ。今日も悪い目覚めをして、不快感。朝は好きじゃない。半分だけ開きっぱなしにしたカーテンから、溢れ出す光が眩しい。痛み。優しさに溢れた愛情。痛い。暖かいけど、息がしづらい。無関心に。どうでもいいを貫いて。無関心に。「今」だけを感じて。
今日の朝も、不快感。夜だけが。夜だけが安心できる。
夜。突如として、涙。あ、ごめん。ごめんなさい。熱が無くなり、虚空の鈴の音がしゃんと鳴る。一人は寂しい。別に平気だけど、暇で寂しい。寂しさは、退屈さ。退屈さは、死に似てる。死にたくない。生かせて。生きて。
書き終わって、少し安堵。ホッとする。言葉が吐き出され、梅の味を思い出す。あれが一番美味しい。先生にまた、会いたいな。私は怖いんだって。真顔もそうだけど、雰囲気が。きっとこれを読んで、笑っている貴方も。何を考えているのかわからなくて、怖いって言われてる。一緒。めんどくさー。
似てるところは、生きづらさ。そう、言っていた。わからないふりをしたいけど、ごめん、私すごい理解しちゃう。
今日も赤い跡がある。刹那的に、記憶が蘇り、言葉が浮かぶ。くぱり。口から溢れ、ねこがなく。
先生の名言。
「
爪を真っ赤にさせ、車の色素を身に纏う。
ぶーーんっ。
先生に心配されちゃった。けど「紅蛇が大丈夫って言うのなら、大丈夫なんだろうな」って言ってて、「えぇ、正解」って思っちゃった。うぅ、私も好きだなぁ。みんな好き。直接言えないけど、みんな好き!
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