私は、狼狽する。壁にはダイヤ、指にはホクロ。
今年で夏を味わうのは、数年目なんですが、未だ自分に夏、合わないなぁと実感してしまいます。夏が似合わない女、それが私。そう言って、逆に冬が似合うかって言われたら、悩んでしまうよね。微妙。ニット帽かぶってる私、想像できて。出来ないね、似合わないし。ていうことで、どの季節が似合うかって聞かれたら、春と秋になるけど、それもよくよく考えてみたら、面白い結果だなぁって、自問自答してみたり。季節って、なーんだ。
私の放つ言葉は痛くて、冷たくて、キツくて、刺さるんだって。心に、ズキリってするんだって。色んな人に言われたの。大好きな友人にも、母にも、師匠にも。自分では、普通だと思って言ってることが、正直に思ってることが、他人には刃物が放たれていることと同じことになっている。言葉の矢。
私、どうすればいいんだろう。優しく言おうと、言い換えても、逆にまた、傷を拡げる時がある。どう、言えば正解なのか。私は、言われた通り、私通り、言葉を紡いでいるのに。難しい。
自分が言われて傷つくことを言わない。どこかで聞いた文章。そう思うから、気を付けてるけど、無意識的に傷付けているみたいだった。別に私、今自分が言った言葉を言われても、なんとも思わないけど、あなたにとっては、痛いのね。知らなかった。
師匠に正直だって言われた。嘘をつく必要なんて、無いもの。秘密は優しさのせいで、作られてしまうものだから。相手を傷つけないために、こっそり、こっそり、手のひらに秘密を隠す。悲しまないように、悲しむことをする。
当たり前のことを言っているだけなのに、痛がらせたり。思ったことを教えただけで、悩んだり。言われないより、良かったって思ってほしい。隠されるより、見せてほしいから。
わからないなぁ。
誰よりも遅く階段を降りるお爺ちゃんの靴が、一番カッコいい。(真新しい青のスニーカー) 私のは、いつも通りの白い靴。つまらない色で、こっちを見上げてる。かつん、かつん。そんな音はしてくれない
小さい頃、何をするにもまず聞いてからしなさいと言われたせいか、大きくなった今でも、質問する癖が抜けない。
「これ、どこに置けばいいの?」忙しそうに、意味もなく動き回る母に、尋ねる。
「自分で考えなさい。もう大きいんだからっ」せわしなく、せわしなく。答えを貰えぬまま、質問が口の中を泳ぎ回った。ぽちゃん。私は、思考する。
(そのくせして、自分で考えて行動したら、間違っていなくても「やる前に聞きなさいっ!」って私を叱るの。どっちをしてほしいんだろう。わからない。)
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