インチキうさぎと女狐こんこん。

 スマホのブルーライトよりも、月明かりの方が私の目を痛みつける。私はその力強い光に目を潰されて、失明してしまうだろう。同じ蒼白さ。それなのに、なんでこんなに、違うのだろう。


 コージーコーナーがあるのなら、どこかにコーギーコーナーもあるはず。誰か知っていたら、教えてください。


 突然プレイリストが作動して、色彩のブルースが流れ始めた。焦る私。すぐに止めるも、頭の中にはそのメロディーが流れ始め、錆びた紫色に聴覚がまとわりついた。


 家のWi-Fiが解約され、小説を書く場がコージーな部屋の外のみとなった。本当に、何がしたいんだろうな……。


 それよりも、月が本当に綺麗。まん丸で、灰色混ざりの幕に覆われても、その意思が薄まらなくて。私は光を浴びて、今日も眠るだろう。太陽よりも、好きな優しさ。月が光る理由は、太陽なのに、どうしてこうも違うの。間接せれた光の方が好ましくのは、何故だろう。


 今日も何もせずに、無駄な時間、命、文字を重ねていく。あなたは今日、何をした?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る