現在、チョコミント。
今日、あまり会話をしたことがない先生に「子供が爪に色を塗ってはいけませんっ!」って初めてはっきりと、面と向かって言われた。自分が書いた『爪に色を塗る』の先生みたいなこと言うなぁ……すげぇー!と感心、喜んでしまった。けれども主人公と同じように、どうしてこんなひとに、真っ青の爪をした人に言われないのかわからなくて、ムカついた。
小説と全く一緒。
けれどもそこからの会話が、違ってた。
「塗らないといけない理由があるんです!」
説明中。
「それなら、しょうがないね。けどそれ、ジェルでしょ?」
私が、驚き。
「え……?違いますよ。ただのマニキュアです」
彼女が、驚く。
「すごい綺麗に塗ってあるね」
嬉しい。けど、やっぱりムカつく。
そういうこと。
本屋さんが、減っているような気がした。ネットとかでも、読めるようになったからかな? 読む気力がないほど、みんな疲れているからなのかな?とか考えたりしていたら、あることを思い出した。
駅地下に、本屋さんがあったこと。
こっそりと、狭い場所で、端っこにカウンターがあり、その横に漫画、文庫本、雑誌などとあった。
で、そこが私が初めて、自分のお金(お小遣い)を使って本を買ったところだった。本と言っても、初めて買ったのは漫画だったと思うけど(笑)
一人で店内に入って、自分の好きな表紙、題名をした本に触れる。ざらりとした、特徴的な肌触りが指を伝ってきて、深呼吸。汗が額から、にじみ出てくるのを、感じる。エアコンとかがなくて、熱帯夜みたいな暑さがあったからかもしれない。
あらすじを読み、ページをめくっていく。そういうことを、時間を忘れて一人していることに、すんげー胸が高鳴った。鼓動、すごい早かったもん。何を買ったのか、とかを覚えてないから代わりに、そういうことばかり覚えてる。
何度かそこの本屋さんにお世話になって、同じ巻を買った時は、返品もしてくださったり。それで、その日も楽しみに向かっていたのだけど、なぜか文字も何もなくて、代わりに靴下が飾られていた。本屋さんから、靴下屋さんに。
何周かして「え、本当にここ? どこで間違えた?」とか本当に悩んだりして、気づいた。あ、もう無いんだ……って。悲しかった。今も、思い出すと、悲しくなる。不愛想な店員さんも、そのお店に似合ってて、よかったのにな。何年もあって欲しかった。自分が大人になったら、また訪ねてみたりしたかった。
そんな感じ。
「クレナイは、いろんな面白い人と繋がっていて、いいなぁ」なんて言われたけど、ムカつく以外、何も浮かばなかった。私も、勝手に、相手から繋がってくれたわけじゃない。自分で、足を動かし、脳を稼働させ、言葉を紡ぎ、コミュニケーションして繋がったんだから。『何もしないで』繋がったように、言わないで欲しい。そういう気で言ったわけじゃなくても、ちょっと悲しくなったり。
とか書いてから、単にすごいねっていう意味で言ってくれた可能性もあることに気づき、微妙な気持ちになってる。それでも、なぁ。最初に思った感想がそれだもんね。なんとも言えない。
いい加減「わかんない」以外に言葉を言って欲しい。そして、私も頑張るから。
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