自分に向けて、他者に向かって、祈らせて。
己を削りすぎると、痩せこけた子鹿の足となる。つまり、また立ち上がるまでに、いくときもの努力と時間が必要となる。つまり、つまり、詰まり、つまり、つまり。削りすぎるな。一度折れてしまえ。泣いてしまえ。落ちてしまえ。怒鳴ってしまえ。てめぇは何、一人でカッコつけてんだ、このボケが。悲劇のヒロインじゃなくて、自らにストイックな人をやってる気になってるだけなんだ、アホが。壊れてしまえ。そして、立て。立ち上がれ。同じところに留まっているような人じゃねーだろ、辺りを見渡し、聴覚を研ぎ澄ませ。片時も集中を途切れさせず、微かな音も逃すな。視覚も瞳孔を全開にさせ、記憶に刻め。皮膚に触れる酸素を、流れを、温度を、感じろ。ナノ単位でも、ミリ単位でも、その大きな片手で、握りしめろ。周囲の命を音楽に変え、文字にしていき、この文章ができる。生きるということは、音を発するっていうこと。生きるということは、音を発するっていうこと。あなたはいま、何を、望んでいるの。私は、ここに。私は、ここで、仕切りを、壊すつもり。檻を、束縛を、監視を、自由に。世界を、見るために。
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友人に「ベニはほんと、考えるのが好きだね」って言われたのです。考えるのは、好き。知らないことを調べることも、悩んでみることも。他者と話すことも、観察することも。
師匠を叱ってしまった。いや、あれは叱るべきだったと思うの。だって、女の子を泣かせたのよ。きっと、性別とわず、誰だって叱っているのよ、もう。歳を食った人はダメね、頭のネジが硬くなってしまうのかしら?
時間が止まっているの。時間が、意識の中で勝手に、無意識的に止まっていた。だから、私は自分が見ていないところでも、人は成長するのだと、言ってやった。隣で聞いていた大好きな先輩さんも、ズキッとさせちゃった。なんか申し訳ない。
時間が止まるということは、意外と誰でも起こると思う。私にも、起こることだから。きっとあなたにも、そこのあなたにも、何度かあると思う。過去を、思い出としてではなく、現在として考えているような、なにか。
時間は存在しないものだから、ちょっと混乱しちゃうね。だから、誰でも起こると思う。
私は去年の自分に比べて、成長してるし。先週の自分に比べても、成長していると思う。なんなら昨日の自分と今日の自分も、変わったと思うよ。新しいこと、学んだもん。多分、数時間前の自分とも、比べたら結構成長してる。測れる方法を知らないから、なんとも言えないけど。それよりもさ、おかゆが食べたい。チャイニーズのおかゆ。ピータンのたくさん入ったのがいい。それとココナッツミルク!山椒がたくさん入った食べもんも、ね。
疲れた。
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