鳥が羽ばたき、私は瞬く。

高畑監督の「かぐや姫の物語」を観た。繊細で、とっても綺麗な映像。

怒りに身を任せ走るシーン、彼女の表情に背筋が、ざわり。草木花の柔らかい線と、淡い色合い。愛でる彼女の姿も、全て素敵だった。

帰りたいけど、同じぐらい帰りたくない。そんな気持ちが溢れ出て、涙がさぁって……。

監督……。


 ———


“ARTIST”という言葉は、絵を描かない人でも、写真を撮らない人でも、言葉を書き述べない人にも、使われる。


 牛乳を飲みながら、思ったことを書かせて。


 アーティストってどういう人のことをいうんだろー。そんな疑問が、突然弾けた。まぁ、突然過ぎる質問でもなかったんだけどね。いつも、片隅に置き去りにされ、いつそのことについて会議されるのかと、そわそわしていたから。


 まず、アートってなんやろって考えるのが、いつもの私だった。けど、今日は久しぶりに牛乳を飲み、自分の中で「あ、こいつアーティストだ」って思う人物像もあったから、ちょっと違った。するっと、答えが出たの。


 自分の考え、思想、哲学、その他諸々の「中身」を自らで“EXPRESS”する人たちが“ARTIST”だと思った。


 だから、どのように表現するのかはどーでもいいんだ。詩だろうと、小説だろうと、ガムで描かれたモナリザ像だとしても、鳩のフンに寄生していた虫だとしても、表せたら、なんでも。形がなくても、言葉だけでもいい。


 他者に何か、自分の中身を伝えようとする。そんなことをしている人は、みんな、アーティストなんだ。


 だから会社に「風邪で、酷く具合が悪いので、休みます」と伝える人も、アーティスト。「この学校の教師にはこりごりだ。辞めてやる」というのも、アーティスト。(なのかな?)


 以上。

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