こんな夢をみた。

昨日、綺麗な夢を見た。

——華やかな黄色イエロー。滑らかな象牙色アイボリー。煌めく生成色エクリュ


蝶がいた。ふわりと羽を震わせ、風を掴み、飛んでいた。

そして、女性が一人、蝶に手を差し伸べていた。

私はその姿を見ていた。自分の性別は、男性。

なぜかは、わからないけど、そう確信していた。


蝶は光に反射し、その黄色の鱗粉を撒き散らしていた。

そして、女性のすらりと伸びた肌に、着地した。

左手の、手のひらに包み込むように——。


——舞い。


ふわり。

また、先のように風を掴み、飛んだ。

蝶ではなく、女性が——。

半透明のスカートをはためかせ、踊っていた。

色素の薄い髪をなびかせ、笑っていた。

唄も歌っていた。私の知らない言語だったような気がする。

理解できなかったから、そうだと思う。

けれども笑顔が悲しそうにも見えた。

蝶に踊らされていると——なんて、思ってしまった。

(なぜだかわからない。まぁ、夢だし)


スカートは民族衣装のように見えた。

サリーのドレスタイプみたいな。

半透明の、蜂蜜色。

とても綺麗な人だった。

まっすぐに伸びた、両足。

長い髪が揺らいでいた。


回転するたびに、光の屑があたりに飛び散った。

ベージュの石畳みの上で、音もなくステップを踏んでいた。


いやね、とっても綺麗な夢だったの。

それだけ。

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