第02話 どうなっちまうんだウイー

 居間で、

 山田レンドル定夫は、

 提供紹介が映っている大型テレビの画面を見ながら、

 身体をガタガタと震わせていた。


 心と肉体、あまりのガタガタ相乗作用に、黒縁眼鏡がずり下がるどころかずり上がっていく。

 これはトゲリンオリジナルの妖術であったはずだが、いつの間にか定夫も会得していたようである。


 そんなどうでもいいことよりも、


「なんなんだ、この、終わり方は……」


 一体、なんなんだ、この展開は。

 どうなってしまったんだ。

 ほのかは、どうなってしまったんだ。

 つうか、助かるのか? あれで……


 まさか五番目の魔法女子であるはるかと、あそこまで壮絶な殺し合いをするとは。


 しかも負けるとは。


 どう捉えればいいんだ、この状況を。

 どう持っていけばいいんだ、おれの、気持ちを。感情を。


「そそ、そうでしっ」


 定夫はソファから立ち上がり、慌てたように居間を出ると、何故だか四足でドタバタ這うように階段を上って、自室へ。


 パソコンをスリープ解除させ、ごちゃんねるインターネット掲示板を開いた。

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