第02話 いつも通りの朝
「では、行ってまいる」
いや。ちょっと違う。今日の気分はコレじゃない。こんなクールなキャラじゃない。
では、すかんと抜けるように、
「行ってきまああっす!」
いやいや、これも違うな。
「行ってくーるぽおおん」
うーん。どれもこれも、なんだかしっくりこないなあ。
ま、単に、行ってきまあす、でいいのか。
別に奇をてらう必要はない。
声優への道に、近道なし。
でも、「はにゅかみっ!」の第八話で、主人公
「行ってぇきまああ…いや、違うな、行って……違う、もういっちょ、行ってき…」
「敦子ーー!」
「いいから、はやく行けよ! それかせめて、玄関のドアを閉めろお! 恥ずかしいだろ!」
朝も早くから、母と兄に怒鳴られる敦子であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます