第278話 ∀ガンダム その3 味はあるが欲しいとは思わない編
ターンA語りも3回目になります。シド・ミードがデザインしたロボについて語りたいと思います。サブタイトルは、私の素直な感想です(笑)。
まず、ライバルロボの「ターンX」について。こいつは、そこそこカッコ良く、またライバルロボとして、ラスボスとして充分強いので、決して悪いロボではないです。ただ、シド・ミードのデザインを重田敦司がクリンナップしているようです。
作中で「こいつがシャイニングフィンガーというやつか」とパイロットであるギム・ギンガナムがつぶやいていたので、シャイニングフィンガー装備です(笑)。また、ターンAと同じく月光蝶も使えます。
その上で、機体がバラバラになってオールレンジ攻撃することも可能だったりします。
こいつもオーバーテクノロジー系の機体で、ムチャクチャ強くはあるのですが、最後はターンAと相打ちになっています。
「決して悪いロボではない」とは書きましたが、じゃあ魅力的かというと、微妙なんですよねえ(笑)。ただ、以下のMSどもに比べれば、まだ「マシ」かなとは思います。
作中で最初に登場したMSが「フラット」です。頭が円盤です(笑)。胴体や手足はやたらと角張っています。飛行形態に変形できます。腰と胸をつなぐ腹の部分がやたらと細いパーツで、同じく変形MSであるメタスを思い出したり(笑)。とにかく、手足と胴体のバランスが悪い印象があります。
こいつは、月の住人「ムーンレイス」の輸送用MSです。主人公のロラン・セアックたち先遣隊は、こいつに乗って地球に降りてきました。その後もムーンレイス側のMSとして活躍しているほか、地球人側に寝返った先遣隊メンバーによって地球人に売られたりもしています。
これ、確かに「カッコ悪い」ワケではないのですよ。味はある。ただ、これが「MS」かと言われると「うーん」と首をかしげざるをえないのです。あと、プラモが欲しいとは思いませんでした(笑)。
お次が「ウォドム」。ムーンレイス側の主力兵器ですが、こいつはMSというよりはMAみたいな感じです。デカいです。頭がフラットより丸いというか、球形です。頭に比べて胴体が小さく、足が長いという。腕も付いてはいますが、どちらかというと懐かしの「ガウォーク」系のメカに見えます。逆関節ではないですけど。
こいつの外見は、MSというよりは『ヤマトよ永遠に』とかに出てくる「暗黒星団帝国」の侵略メカみたいに見えます(笑)。「掃討三脚戦車」と一緒に出てきたら違和感が無さそうという(爆)。色が黒いというのもあるかもしれませんが。
やっぱり、欲しいとは思いませんでしたね。
最後が「スモー」。こいつはターンAの所でも書きましたが、元はターンAデザインの没ネタだったようです。
名前の由来は「相撲」。そのくらいムキムキでマッシブな感じのMSです。そして、こいつはカッコ悪くないんですよ。かなり味がある。
確かに「ガンダム」としては絶対に変なのですが、敵MSとしては悪くないです。顔は元々はガンダムっぽかったのを修正したそうですが、これもまた味があって悪く無い。
本作のシド・ミードデザインのMSの中では一番マシでしょう。こいつだけは、少しプラモが欲しいかなと思いました。
ムーンレイス側でも女王であるディアナの親衛隊が使うエリート専用機という扱いのようです。一般機は銀色ですが、指揮官機であるハリー・オード専用機だけは金色です。作中ではハリー専用機がターンAと戦ってヒゲを壊すという戦果を上げています。
ただ、決着を付けるまでは戦わず、そのあとハリーが味方になったので最後まで残っていました。
とまあ、シド・ミードデザインのMSについて語ってきたのですが、総評はサブタイトルの通りなんですよ。味はあるけどプラモとかを欲しいとは思わないという。
やっぱり、シド・ミードにデザインを頼んだのは、マーチャンダイズ的には失敗だったんじゃないかなあと思いますね。もっとも、富野監督はそれを承知でやってたようなことを言っていますが、これが本気で言っているのか、負け惜しみなのかは不明です。
さて、次回はその他のMS、特に過去の作品から登場のMSについて語りたいと思います。
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