第251話 勇者王ガオガイガー その2 勇者王誕生!編

「君たちに最新情報を公開しよう!」


 ごめんなさい、つい次回予告風に始めてしまいました(笑)。ガガガ語りも2回目、主役ロボ「ガオガイガー」について語りたいと思います。サブタイトルは、第1話サブタイをいただきました。


 さて、このガオガイガーですが、勇者ロボとしては珍しくパイロット乗り込み型です。珍しいのですが、マイトガインという前例がありますので、異例ではありません。また、搭乗方法が「融合フュージョン」といいまして、ロボと一体化する感じになっています。その観点からすると、むしろダグオンの方に近いかなとも思います。第1話で、このフュージョンに成功する確率は99.98パーセントと示されています。


 ライオン型ロボ「ギャレオン」が、ダブル主人公の片割れ「サイボーグ・ガイ」こと獅子王ししおうがいとフュージョンすることによって、小型ロボ「ガイガー」に変形します。このとき、ガイはギャレオンの口の中に飛び込みます。なお、このギャレオンはライオン形態のときは自分の意志を持っていますが、ガイガーのときはガイの意志が優先されます。ギャレオンの意識がなくなるわけではないようで、ガイが気絶したときにはサポートをすることもあります。


 ガイは「サイボーグ」とあるように普通の人間ではなく、体を半分機械化されています。また、年齢が二十歳と勇者シリーズでは珍しい成人主人公でもあります。一応『ファイバード』の火鳥勇太郎も設定上二十歳ですが、彼の場合は本質が異星人で体はアンドロイドです。ガイについては、キャラ編で詳しく語りたいと思います。


 さて、ガイガーについてですが、ライオンが変形するので胸ライオンロボです。機動性に優れており、それなりに高い戦闘力を持ちますが、敵である「ゾンダーロボ」を単体で倒せる力はありません。


 このため、サポートメカである500系新幹線型の「ライナーガオー」、B-2ステルス爆撃機型の「ステルスガオー」、ドリル戦車型の「ドリルガオー」と合体することで、大型ロボである「ガオガイガー」となるのです。この三機はまとめて「ガオーマシン」と呼称されます。


 なお、これらのマシンが単体でガイガーと合体することもあり、ステルスガオーがガイガーの飛行オプションパーツ的に使用されたり、ガイガーの腕にドリルガオーが装着されてドリルアームみたいに使われることもありました。


 ガオガイガーへの合体を「ファイナルフュージョン」と呼称します。これ、何と合体のために毎回「上司の承認」が必要なんですよ。


 ガイたちが所属する地球防衛組織「GGGスリージー」――最初は「ガッツィ・ジオイド・ガード」の略称でしたが、のちに「ガッツィ・ギャラクシー・ガード」に改編されます――の長官である大河たいが幸太郎こうたろうが「ファイナルフュージョン承認!」と叫ぶことで合体が承認され、それに応じてオペレーターの宇都木うつぎみことが「了解! ファイナルフュージョン、プログラム・ドラーイブ!!」と叫びながら合体スイッチを押すのが毎回のお約束(=バンクシーン)になっているという。このとき、命は毎回スイッチカバーを拳で叩き割りながらスイッチを押しています(笑)。


 なお、ガイガーと合体する普通のフュージョンについても、初回だけは大河長官が承認していましたが、そのあとは毎回ガイが勝手にフュージョンしています。


 このファイナルフュージョンなんですが、何と第1話の段階ではシミュレーションでの成功率がゼロに等しいという状況だったんですね。それを大河長官が「数値なんて目安だ、あとは勇気で補えばいい!」とか承認して、ぶっつけ本番で合体するという。まあ、これで失敗したらお話にならないので、見事に成功するワケですが(笑)。


 たぶん、ここの展開について「何て熱いんだ!」と乗れるか、「おいおい……」と冷めるかで、本作を好きか嫌いかが分かれるんじゃないかと思います。冷めるタイプの人は、ここで見るのをやめる方がよいでしょう。


 何しろ、このあとは、ほぼ毎回こういった精神論や根性論が出てきますから(笑)。ただ、単純な精神論礼賛らいさんではないのですよ。毎回、その前に準備できることは準備し尽くしてはいるんです。人事を尽くして、最後に精神論に賭ける。そういう展開なんですね。ロクに準備もせずに、精神論や根性論で乗り切ろうとしているのではないのです。


 さて、その合体であるファイナルフュージョンなのですが、これがまた熱いんですよ。合体BGMが非常にカッコ良いのと、演出が良い。


 一応、敵に妨害されないように煙幕状の防御フィールドを張って合体します。無造作に敵の前で合体してるわけではないんですね。ただ、これは強敵の場合は防御フィールドを突破してくることがあります。


 その防御フィールド内でガイガーがガオガイガーの胴体部に変形しているところへ、三機のガオーマシンが突入してきて、まず脚部に左右分割されたドリルガオーが装着されます。


 続けてライナーガオーが胴体部の穴を貫通する形で肩と腕になります。このライナーガオが胴体部の穴に突入するシーンがカッコ良いんだ!


 その後、背部にステルスガオーが装着されて全体が構成され、ステルスガオーのエンジン部がライナーガオーと接続されることで腕部となります。このとき、列車の連結器風のジョイント部が結合する演出がたまらない!


 最後にステルスガオーに収納されていた頭部パーツがガイガーの頭部にかぶせられることで、ガオガイガーが完成します。


 いやー、これ単なる合体バンクシーンなんですけど、それでも燃えるんですよ。歴代スーパーロボの合体シーンの中でも、元祖コンVとかゴッドマーズに匹敵するんじゃないかってぐらいに心躍る合体シーンですね。


 なお、敵によって合体プログラムが消去されてしまったときには、GGGのメインメンバーが各メカに乗り込んで手動で合体したこともあります。このときは、バンクシーンの合間に各メンバーの絵が挿入されていました。バンクシーンなのに普段と違うという演出がときどき入るという面白い手法でしたね。


 そういえば、「ファイナルフュージョン承認!」のシーンも実はバンクシーンなんですよ。これまた、いわゆる「総集編」にあたる回では、プログラムドライブの合間に命が「ふぅ」とか溜息をついたりして、普段のバンクシーンと変えるなんて演出がありました。


 カッコ良いシーンが多いのであまり気にはならないのですが、何気に本作ってバンクシーンが多いんです。それで、各回の作画を削れる部分は削って、それ以外のシーンの作画に注力してるのかなと思ったり。作画のクオリティが結構高いんですよね。


 ……ってぇ、合体シーンまで説明したところで時間切れになってしまいました(爆)。まだまだガオガイガーについて語りますよ。ということで……。


「次回も、このサイトでファイナルフュージョン承認!」

「これが勝利の鍵だ!」 → ディバイディング・ドライバー

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