第215話 新機動戦記ガンダムW その10 出撃Gチーム編
W語りも10回目、その他のガンダムパイロット編に行ってみましょう。サブタイトルは、彼らをまとめて「Gチーム」呼ばわりした第44話のサブタイからいただきました。
まずはデュオ・マックスウェルから。名前の由来は「2」ですね。本作放送時にはTVゲーム機は「プレイステーション」や「セガサターン」など第三世代に突入していたのですが、第二世代のゲーム機に「PCエンジン
「死神」を名乗り、自分の姿を見たものは死ぬと言うのが決めゼリフだったりするのですが、作中のガンダムパイロットの中では比較的マトモな性格です。本当は「俺の姿を見ると死ぬぜぇ」ってセリフを今回のサブタイにしようかなと思ったんですが、ググってみたら本編だと少し違うみたいなんですよね。何か妙に記憶に残ってるので、もしかしたらスパロボ登場時のセリフかもしれません。
経歴上は結構酷い目にあってるのですが、その割には陽気な性格をしており、作中ではコメディリリーフでした。特にほかのガンダムパイロットとか五博士とかに殴られたりするシーンが多いほか、ヒイロにはデスサイズのパーツを盗まれたり、トロワには脱出時に無視されたりと酷い目にあうことが多く、ネットでググると「貧乏籤体質」なんて書かれています。
ただ、こいつに限らず作中のガンダムパイロットには全員「ヒロイン」に当たる女性キャラが出てくるんですけど、その中でヒイロとリリーナを除いたら一番カップルくさいのが、こいつのヒロインのヒルデなんですね。元はOZの志願兵として敵対したのに、デュオにOZは本当に正しいのかと説得されて一緒に脱出。その後は共にジャンク屋を開くという。
あと、こいつはヒイロやトロワのように愛機に思い入れが無いタイプではなく、デスサイズには思い入れを持っているようで、捕獲されたデスサイズが見せしめに爆破されたときには絶叫していました。
貧乏籤体質ではあっても、最終的には幸せになれそうなヤツではありました。
お次がトロワ・バートン。名前の由来はフランス語で「3」です。ところが、こいつも偽名で本名不詳なんですね。本物のトロワ・バートンが死んだときに偶然居合わせた整備兵が身代わりに立てられたという。その割に戦闘技能が高いんですよね。
無口で感情を表に表さないということではヒイロ以上だったりします。ただ、その割に面倒見がよい性格という。ヒイロに付きあって旅をしたりヘビーアームズを貸したりもしています。また、ほかの仲間をかばったりすることも結構あるという。
一度それで暴走したカトルにヴァイエイトを撃破されて宇宙を漂流することになり、そのため記憶喪失になります。
こいつのヒロインはキャスリンというサーカス団の花形お姉さんなんですが、そのサーカス団に何度か潜り込んでいて、彼女からは弟のように思われているという。彼女が幼い頃に生き別れた実弟ではないかという疑惑もあることから、恋愛関係っぽくは描かれませんでした。記憶喪失時には彼女のサーカス団で生活しており、彼女を守るためにゼロに乗ったときにゼロシステムによって記憶を取り戻します。
無口な割には説得術に長けていて、撃破されて爆発するまでの短い間にゼロに乗って暴走していたカトルに語りかけて正気に戻したり、ドロシーに生きるよう説得したりしています。
『Endless Waltz』では一時マリーメイア派に属して、ほかのガンダムパイロットと戦ったりしていましたが、こいつのことだから何か考えがあるんだろうとは思っていました。
こいつがまた、髪型が花形満カットなんですね。もっとも、『Gガン』のジョルジュに比べるとだいぶ大人しく、どちらかというと『あしたのジョー』こと矢吹丈の髪型に近いかもしれません。
こいつの場合、性格が変わったのは記憶喪失という明快な理由があるので、キャラにブレがあっても変だとは思わないのですよ。ガンダムパイロットらしく壊れスペックではありますが、こいつも意外にマトモなんですよね。
さて、三人目がカトル・ラバーバ・ウィナー。ガンダムパイロット中一番の美少年です。名前の由来は「4」。実のところクワトロ・バジーナが四番目の名前だからというのと由来が同じだったり(笑)。
そして、こいつはガンダムパイロットの中では珍しく本名です。資源衛星を持ってる金持ちの跡取りだったりするという、ガンダムパイロット中では一番恵まれた出自のお坊ちゃまだったりするんですね。その割には戦闘能力が高いんですが、それ以上に指揮能力が高いので、実質的にガンダムパイロットの司令官役をやっています。あと、美形揃いのガンダムパイロットの中でも一番の美少年です。
性格的にも一番マトモ……と思っていたら、中盤に父親が殺されたことでブチ切れ、図面を元にゼロシステムと積んだゼロを作らせて、それに乗って大暴れするという。半ばはゼロシステムのせいとはいえ、そのブチ切れ方が凄まじく、なまじ元はマトモそうだったせいで、いろいろキャラぶれが起こっている本作中でも一番キャラが崩壊したという印象が強いんですね。
ググってみたところ、こいつには「ヒロインがいない」と書かれていた記事もあったのですが、私はこいつのヒロインはドロシー・カタロニアではないかと思っています。ただ、宿敵というかライバルというか、そういう関係でもあるんですよね。ゼロシステムを使ったMS指揮勝負でドロシーを圧倒したことが原因で恨まれるという。最後はアムロとシャアばりにフェンシングで対決しますし(笑)。しかし、それで重傷を負わされながらもドロシーを説得して心境に変化を起こさせます。このシーンだけで、こいつがカトルのヒロインだなあと思わせられたり(笑)。
こいつは『Endless Waltz』でまずガンダムを破棄することを主導していたりするんですが、そのせいでマリーメイアの反乱が起こったことに対処できなくなったので慌てて太陽に捨てようとしたガンダムを取りに行ったりしています。
頭が良いし優秀だし性格もいいんですが、どうもイマイチ甘さがあったり、ブチ切れるとキャラ崩壊したりと、ガンダムパイロット中では一番不安定な感じもありました。
最後が張五飛。こいつはまんま漢数字の五が入っていますね。こいつも本名です。
えー、こいつだけ世界観が『Gガン』です。思考回路がガンダムファイターです。行動原理は「俺より強いヤツに会いに行く」(笑)。仲間との共闘とか、一切考えていません。
ただ、脳筋なわけではなく、OZの罠とかを見破ったりもしています。シェンロンガンダムをパワーアップするために、わざと捕まるような策士的な面も持ち合わせており、卑怯な手も平然と使います。
弱い者が戦うことを否定していたのですが、トレーズと生身で一騎打ちした際に敗北した上に見逃されるという体験をしたために自分の信念が崩壊して戦う意志を失ってしまいます。そこを、サリィ・ポォに出会って彼女と交流することで戦う意志を取り戻すという。このために、何かサリィが五飛のヒロインみたいな扱いになってるように思えました。
ただ、シェンロンガンダムのところで書いたように、こいつには死んだ妻が居るんですよね……まだ十五歳のくせに!(笑)
最終的には、ほかのガンダムパイロットとも共闘しています。これは流れの中で丸くなったなあという感じなので、キャラがブレたという感じではありませんでした。
最後にトレーズに勝ちを譲られた形で決着したのには納得できなかったようですが、これは普通そう思うでしょう。ただ、そのせいで『Endless Waltz』では、わざわざ「悪」と判断したマリーメイア側に立って戦うというワケのわからんことをやらかしているのですが(笑)。
よくも悪くも独立独歩のヤツで、価値観が独特だったりするのですが、Wの登場人物なんてそんなヤツばっかりですから(笑)。
といったところでガンダムパイロット総ざらえは終わりまして、次はライバルのヒロインたちについて語りたいと思います。
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