第207話 新機動戦記ガンダムW その2 01爆破指令編

 さて、W語りの2回目です……と書くと仮面ライダーと区別がつかないということに今更気付いたという(笑)。まあ、『仮面ライダーW』については当エッセイで言及することは無いと思うのでよしとしましょう。サブタイトルは、唯一ウイングガンダムがコードネームの「01」の名前でフィーチャーされた第14話のサブタイをいただきました……って、第10話で既に自爆してるんですけどね(笑)。


 あと、今更ググってみて、ガンダムWが今年の2月に東京MXで再放送されていたことに気付いたという。全然知りませんでした。


 さて、そのWの主役機である「ウイングガンダム」ですが、名前のとおり、背部のウイングが特徴です。カラーリングは青が少し暗めな紺色ですが、ガンダムトリコロールを踏襲しています。胸元のデザインが前作のシャイニングガンダムに少し似ていると思っていたのですが、Wikiによるとシャイニングガンダムの没案が流用されたとのことでした。どおりでGガンの最終決戦に登場してるわけだ(笑)。


 このウイング最大の特徴は、実は機体の性能とかデザインとかではなく、作中での扱いが非常に悪いということだったりします(爆)。実のところ作中では「01」呼ばわりされることが多く、ウイングガンダムと呼ばれたことが少ないんですよ。Wikiによると一回しか無いという。


 一応、非常に強いMSではあるのですよ。装甲材は「ガンダウム合金」といって、初期には敵の量産MS「リーオー」の攻撃がほとんど効かないという無敵装甲でした。ガンダム定番の「ガンダウム合金」とは微妙なネーミング差があるという(笑)。


 また、メイン武器のビームライフルが「バスターライフル」という非常に攻撃力が高い武器だったりします。スペック的には初代ガンダムを彷彿とさせる「スーパーロボ系ガンダム」なんですよ。飛行形態にも変形して、作中冒頭から大気圏突入をしかけますし。


 ところが、そこでいきなり格下の敵機リーオー(ただしパイロットはライバルのゼクス・マーキス)に相打ちに持ち込まれて海中に墜落するという(笑)。まあ、相打ちといっても機体の損傷はほぼ皆無で、パイロットのヒイロもおぼれかけただけで無事ではあったのですが。まあ、そこでうっかりリリーナに救助されてしまったのがヒイロの運の尽きだったとも言えるのですが(笑)。


 そのあとも、ヒイロは何かことあるごとに機体を破壊しようとしたり自爆しようとしたりするあげくに、第10話で本当に自爆してしまうという(笑)。まあ、その後に修復されてはいるのですが。しかし、いくら頑丈とは言っても、自爆した機体が修復されちゃうんじゃあ、機密保持のために自爆した意味が無いじゃん(笑)。そして、いただいたサブタイにもあるように、修復の途中でも爆破指令が出ているという(笑)。


 そして、自爆後にはヒイロがほとんど乗ってた印象がありません(笑)。ほかのキャラが乗り回していくんですね。最後に乗ってたのはラスボスであるトレーズ・クシュリナーダの腹心兼愛人(?)だったレディ・アンですし。


 とにかく、こいつについては一号主役ロボの割には不遇だったという印象しか無いんですよ(笑)。あ、でも外見上で翼がついてるところがよかったのか、ゲーム『ガンダム トゥルーオデッセイ』ではヒロイン復帰の際の搭乗機に抜擢されてたなあ(笑)。


 そして、異例の三号主役ロボにあたるのが、後継機「ウイングガンダムゼロ」(以下ゼロと略記)です。ただ、名前の「ゼロ」からわかるように、機体の設計自体はウイングより古いんですよ。後継機と書いたのですが、実は原型機なんですね。ところが、そっちの方が性能がいいという。お前は「キカイダー01」とか「キカイダー00」かと(笑)。というか、名前自体からして元ネタはソレっぽい気はしますが。


 このW世界の年号はアフターコロニー(AC)であって、宇宙世紀(UC)とは違うのですが、ガンダム世界の常識である「試作機の方が強い」は踏襲しているんですね。なので、すべてのMSの元になった試作機「トールギス」の方が量産機であるリーオーより強いとか、原型機であるゼロの方がウイングよりも強かったりするんですね。ゼロも、ウイングだけでなく、ほかのガンダムたちの原型でもあるという設定ですが、最強機体なんですよ。ただ、トールギスもゼロも強すぎてパイロットが扱いきれないのでデチューンしてリーオーや各ガンダムを作ったという。


 ゼロは機体的にはウイングの強化型です。基本構成は同じで飛行形態にも変形します。メイン武器はバスターライフルを二丁持ちしたあげくに、それを合体させることも可能なツインバスターライフルです。威力は非常に大きく、最大出力だとスペースコロニーさえ破壊可能です。


 最大の特徴は「ゼロシステム」というパイロットに未来を見せることができる操縦インタフェースシステムを組み込んでいることです。正確には起こりうることを予測し、それに対応する反応をパイロットに「行わせる」システムなのですが、作中では「未来が見える」ように描写されていました。この「行わせる」内容がコンピュータによる勝利のための最大合理化の結果であるため、機体やパイロットの保護だとか、味方とか周囲の犠牲を無視したものになるという。そのため、このシステムを使用したパイロットは、だいたい言動がおかしくなります。そのため、このゼロシステムを使い続けることができたのはヒイロだけだという。


 ……あいつの場合、最初から狂ってるからじゃないかとか思ってしまったんですけど、W見た人なら、そう思っても不思議じゃないですよね?(爆)


 なお、こいつは続編『Endless Waltz』では、同一機体でありながらデザインが大きく異なる(特に背部ウイング)姿で登場します。改造とか改修されたわけではなく、完全同一機体なのに違うデザインという。『0080』のブチメカMSは、最初は元機体の別解釈デザインということだったのが、プラモ販売戦略上バリエーション機扱いになったのですが、本機は完全同一機体のデザイン違いバージョンが存在して、それでプラモも売られていたんですね。一時は「ウイングゼロカスタム」みたいな別機的な名前も付いていたのですが、最近では「ゼロ(EW版)」みたいな表記になっているようです。


 さて、こいつは「三号主役ロボ」として最終的にはヒイロの愛機になるのですが、そもそもは封印されていた図面を元にして「ガンダムサンドロック」のパイロットであるカトル・ラバーバ・ウイナーが作らせたもので、最初はカトルが乗っていました。さらにその後、ライバルであるゼクスが乗って、エピオンに乗ったヒイロと交戦するという。その後、ヒイロとゼクスが乗機を交換することで、ようやくヒイロの愛機となります。


 ああ、「二号主役ロボ」にして「ライバルロボ」でもあるエピオンについて語れませんでした。次回はそのエピオンから、ほかのガンダムたちについて語りたいと思います。


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