第185話 機動戦士Vガンダム その6 戦場の彗星ファラ編

 Vガン語りも6回目、今回はライバル編ということで、ファラ・グリフォンがフィーチャーされた第43話のサブタイトルをそのままいただきました。クロノクル? だって、あいつフィーチャーされたサブタイも無いし名ゼリフとか思いつかないんだもの。


 さて、そのライバルキャラであるクロノクル・アシャーですが、これはリアルタイム番組終了時に以下のように総括したおぼえがあります。


「シャアの立場ポジション(=主人公の初期ライバル)とガルマの地位(=王族)とジェリドの実力(笑)をもってパプテマス・シロッコ(=実力派ラスボス)を目指したがグレミー・トト(=ラスボス前のかませ)にすらなれなかった男」


 以上、終わり……だとあんまりかなとも思うのですが、ほかに大して付け加えることが無いという。Wiki読んだら結構実力派パイロットみたいに書いてあったんですが、視聴したときには全然そんな印象が残ってないんですよね。


 カテジナを巻き込んだものの、結局顎でコキ使われたあげくに、最後はウッソと天秤にかけられるという。もっとも、こいつも死ぬ間際にはカテジナじゃなくて姉であるマリアに助けを求めてたりするんですが(笑)。


 仮面キャラっぽくマスクを付けてるんですが、シャアと逆で目だけがオープンになっているタイプです……って、これ書くときに初めて気付いたんですが、キシリア様と似たような感じのマスクじゃないか!(笑)


 とにかく、第1話でいきなりウッソにMSを奪われるという失態を犯して以来、下手へたを打ち続けてる感じで、ライバルとしての貫目に欠ける男だったという印象しか残ってないんですよね。ヘイトを集める役としてもカテジナに負けるという。ある意味では、本作中で一番貧乏籤びんぼうくじを引いてるキャラかもしれません。


 二番目のライバルキャラはファラ・グリフォン中佐。序盤の敵幹部として登場し、リガ・ミリティアの現場指揮官格だった伯爵を拷問したあげくにギロチンにかけて処刑するという残酷なことをやっています。外見も鞭をもった冷酷姐さんといった雰囲気でした。ただ、拷問やギロチンは職務としてやっていたことで、プライベートでは小さな女の子に優しいところも見せていたりしました。


 それが、失態を重ねたことと独断で伯爵をギロチンにかけたことが問題視されて宇宙漂流刑に処されます。ただ、これは形式上の処罰でのちに救助されるのですが、その救助が遅かったのか、再登場時には完全におかしくなっていました。彼女も作中では明言されていないものの強化人間にされたのではないかという説が濃厚です。サイコミュ搭載MSに乗ってますし。


 前半と後半でキャラが完全に変わっているという点でカテジナや『ZZ』のマシュマーと一脈通じるものがあります。ただ、その狂い方以上に、後半はMSパイロットとして強キャラになったという印象があります。鈴の音を鳴らしながらサイコミュ搭載MSに乗って現れます。乗ってるMSのデザインが怪しいのばっかりなんですが、特に遠距離狙撃タイプのザンネックに乗って鈴の音と共に遠距離狙撃をやらかしてきたときの方が印象に残っています。それが撃破されたあとはゲンガオゾに乗っています。


 ほぼ最強MSであるV2と最強パイロットであるウッソを一番追い詰めたのがこいつだという印象が残っているんですよ。


 最後は、味方指揮官になったマーベットさんの腹の中にいる胎児を感じて動揺したところを撃たれて死にます。


 狂い方はカテジナに負けてないし、事績からも決して善人とは呼べないのですが、不思議と三大悪女とかには含まれないんですよね。やっぱり「悪女」というのは主人公がらみで男をもてあそぶタイプに贈られる称号なのかなとか思ったり。


 ほかにもウッソの母親を人質にとったピピニーデンとか、その副官でウッソを風呂拷問(笑)にかけた女性パイロットのルペ・シノとかも居るんですが、大して印象には残ってないです。いやまあ、ルペ・シノの方はパイロットとしての戦闘シーンはともかく「拷問」の方が強烈でしたけど(笑)。


 敵の司令官としてはタシロ・ヴァゴ大佐って中間管理職がいて、トカゲの尻尾切りをされそうになって反乱を起こすんですが、正直小者でした。


 敵軍であるベスパとその国家ザンスカール帝国の事実上の最高指導者はフォンセ・カガチという男で、マリア女王を象徴に祭り上げて宰相として実権を握っています。こいつがエンジェル・ハイロゥを作らせて地球上の全人類粛正をもくろむという。


 TVを見てたときはイマイチ何をやりたいのかわからなかったのですが、ググってみたところによるとエンジェル・ハイロゥで戦争を続ける愚かな人類を抹殺して、きれいな人類だけ未来に残そうとしていたとか。ただ、この人の場合、自分自身も「粛正されるべき人類」に入っているんですね。このあたりの絶望や動機はシャアと一脈通じるところがあります。


 結局、エンジェル・ハイロゥ崩壊に巻き込まれて死亡します……ってことは、結果的にシャクティが殺したことになるのか、こいつ?(爆)


 どうも、こう並べ立てていくと敵軍には色々な意味で狂ったようなのか、そうでないのは小者しかおらんなあとか思ったり(笑)。だからVガンはワケわからんのですよ。


 さて、次回は味方パイロットなどを語って、そろそろ作品を総括して締めたいなと思います。最後は、やっぱりコレ(笑)。


「見てください!」(爆)

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