第174話 伝説の勇者ダ・ガーン(1992-93年)

 さて、1992年最初の作品は勇者シリーズ第三作『伝説の勇者ダ・ガーン』なのですが……非常に困惑しております。なぜなら、何もおぼえていないから!(爆)


 いや、今までも幼い頃見たアニメだと「見た」ことしかおぼえていない作品は結構あったんですよ。ところが、こいつはリアルタイム当時、二十六年前に見てた作品じゃないんです。後年CS放送で全話見た作品なので、十年以上前ではあるものの、勇者シリーズで一番新しく見た作品のはずなんですよ。同じ頃に初めて見た作品には『イデオン』『ダグラム』『ボトムズ』、ほぼ初見に近い『ダンバイン』『エルガイム』があるのに、このうち印象に残ってることが少ないエルガイム以外は結構おぼえてることがあるんです。そのエルガイムにしたって、部分的にはおぼえてることぐらいあります。


 逆に、勇者シリーズだと次の第四作にあたる『勇者特急マイトガイン』は、リアルタイムで見たっきりのはずなんです。ところが、こっちは結構おぼえてるエピソードとかがあるんですよ。二十五年前の作品なのに。


 ところが、本作については、きれいさっぱり忘れているという(爆)。印象は残っているのですよ。「丁寧に作られている良作」だなあと思ったのはおぼえています。


 しかたがないので、WikiとかググったWebページを読みながら記憶を掘り起こして、つらつら書いていきたいと思います。


 えー、まず主役ロボのダ・ガーンはパトカーから変形します。近所の交番のパトカーに憑依してしまったという。今回は宇宙から来た生命体ではなく、地球土着の神秘の存在が憑依したという設定です。このため、出動のたびに近所の交番からパトカーがなくなって、お巡りさんが困惑するという(笑)。


 勇者シリーズ三種の神器、パトカー変形ですよ。実は主役ロボがパトカーというのは意外に少なく、このあと『ジェイデッカー』のデッカードと『ダグオン』のダグファイヤーがあるだけかな。


※ダグファイヤーをうっかり二号主役ロボと書いてしまいましたが、勘違いでした。「なろう」の方でご指摘いただいたsugi様ありがとうございました。


 しかし、見てた時には気付かなかったのですが、なんで近所の交番のパトカーがスポーツカータイプのハイウェイパトカーなんでしょう?(笑)


 というか、普通は都市部の交番にはパトカーは常駐していないと思うのですが。あったとしてもミニパトとか、クラウンのパトカーじゃないかと(笑)。まあ、スーパー系巨大ロボットアニメでそこをツッコんでもしょうがないんですが。


 一号ロボとしてのパワーアップ合体では、ジェット機と新幹線と合体してダ・ガーンXになります。勇者シリーズ三種の神器その二、新幹線ですよ。マイトガインで大きくフィーチャーされます(主役ロボが二つも付けてる)が、主役ロボでほかに新幹線付けてるのはガオガイガーぐらいかな。


 そして、二号主役ロボのガ・オーンがライオンです。勇者シリーズ三種の神器その三、ライオンですよ。最初から胸にライオンが付いてるエクスカイザーとガオガイガーのほか、ゴルドランも二号主役ロボとの合体で胸にライオンがくっ付きます。


 ダ・ガーンXとガ・オーンが合体してグレートダ・ガーンGXになります。この形態だと胸にライオンがくっ付き、めでたく三種の神器フルコンプリートになるという(笑)。主役ロボで三つ揃えてるのはグレートダ・ガーンGXだけじゃないのかな?


 なお、味方ロボにスペースシャトルが居ます。あとジャンボジェットも居るなあ。私がリアルタイムで見てた作品だと印象が薄いんですが、意外にジャンボジェットも勇者シリーズでは味方ロボの定番だったりするのかな。


 主人公の少年、高杉たかすぎ星史せいじは小六(二月開始なので最初は小五で四月に進級)の十二歳と少し高めの年齢設定で、体型も等身の低い幼児体型ではありません。勇者の隊長として指揮をとるため変身しますが、後年のダグオンやガオガイガーのガイと違って外見だけで戦闘能力はありません。


 こいつ、小学生のくせにヒロインが二人もいやがります(笑)。定番の幼なじみのほかに神秘系クラスメイトがサブヒロイン格で居るという。まあ、小学生なんでそれ以上には発展しませんけど(笑)。


 序盤は世界各地に封印されている勇者を探し出すということで、一話ずつ仲間が増えていって、登場回で活躍するという定番の展開が続きます。このあたり丁寧に描かれているなあと思った印象は残っています。ただ、具体的エピソードは全然おぼえちゃいないのですが(笑)。


 敵の女幹部ピンキーが小学生に化けて転校してきて星史とからむというのは何となく記憶にあったのですが、ほかの星の生き残りの王子ヤンチャーの方はすっぱりと記憶から抜け落ちていました。


 定番の「最初は敵として出てきて、あとで味方になる」系のほかの星の勇者セブンチェンジャーも全然記憶に無いという。


 丁寧に描いていて面白い作品だったという印象だけは残っているのに、その割に個別エピソードとかがすっぱり抜け落ちているんですよ。何なんだろう、これは。


 あと、変な記憶違いとして、リアルタイム当時の新聞記事で作品の放送終了後にテレビ局に「続編を作れ」という脅迫状が届いたというのを読んだおぼえがあるのですが、これが『ダ・ガーン』の話じゃないかなと思っていたんです。ただ、これは『ファイバード』だったような記憶もあるので、調べてみたところ、やっぱり『ファイバード』の方でした。それなのに、どうして『ダ・ガーン』のことと勘違いしてたのかなと思ったら、脅迫状が届いたのが『ダ・ガーン』の終了後で『マイトガイン』をやってる時期だったからなんですね。また、脅迫状の届け先も制作会社のサンライズとスポンサーのタカラで、内容も「続編を作れ」でした。何か微妙に記憶違いをしていたという(笑)。


 人間の記憶なんてアテにならないものだと、つくづく思った次第です(笑)。


 さて、次回は『鉄人28号FX』に行ってみましょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る