第145話 トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ その3 影の大帝スコルポノック編

 さて、今回はデストロン側のヘッドマスター紹介です。そのため、サブタイトルはデストロン側ヘッドマスターの総帥であるスコルポノックの名前が出ている第11話のサブタイをそのままいただきました。


 このスコルポノックは、ガルバトロンと違って、かなり知能派のリーダーになります。もともとマスター星の戦士のひとりだったのですが、悪心を抱いたため部下たちともどもマスター星を追放されました。


 デストロンに加入すると、その知謀を生かしてガルバトロンの信頼を得て短期間でナンバーツーにのし上がります。そして、第10話でガルバトロンが行方不明になると、本性を現してデストロンの乗っ取りにかかります。ただ、このときはまだ露骨に自分が大帝になるとは宣言していません。それで第16話でガルバトロンが戻ってきたときも、軽く釘は刺されたものの、特にとがめられるようなことはありませんでした。


 その間に自分がヘッドオンするサソリ型宇宙戦艦の巨大トランステクターを完成させ、それにヘッドオンしてフォートレスマキシマスに匹敵する巨大トランスフォーマー、メガザラックとなります。こいつもデストロンシティという基地形態にも変形できます。


 第25話でガルバトロンが氷山に消えたあとは、今度こそデストロンのリーダーとして恐怖大帝メガザラックを名乗ります。


 また、フォートレスマキシマスのマスターソードを解析してザラックシールドという対抗装備を作り上げるなど、科学者としての能力もかなり高いことをうかがわせています。序盤で戦死したサウンドウェーブをサウンドブラスターとして蘇らせたのもスコルポノックです。


 声優は、あの銀河「ギレン・ザビ」万丈! 独特のイントネーションで「サウンドブラスター」って呼びかけているのが記憶に残っています。この人が演じているので、迫力と知謀が三倍増しぐらいになっているのではないかと思えるほど、ハマり役でした。


 だから、ハリウッド映画版で変な小さいサソリロボになってしまったのが残念だったり(笑)。まあ、ハリウッド映画版だとサウンドウェーブもかなり変なメカになっちゃってましたけど。


 その部下のヘッドマスターたちとしては、リーダーである戦闘指揮官ウィーアードウルフのほか、スカルとワイプというのがいて、これら三人がサイバトロンのヘッドマスター四人のライバル格になります。


 ウィーアードウルフのトランステクターは狼型メカに、スカルのがワニ型メカに、ワイプのがコウモリ型メカに変形します。デストロン側は野獣モチーフというのは、2010からの継続になります。


 ウィーアードウルフは普通にカッコ良いライバル系ですね。ただ、キャラとして面白かったのはワイプでしょう。こいつ、催眠術が得意技だったりするんですよ。「コウモリアマモリオリタタンデワイプ」という呪文を唱えて相手に催眠術をかけます。


 サイバトロン側とちがって、デストロン側には追加のヘッドマスターも出ます。トランステクターが三段変形するエイプフェイスとスナップドラゴンです。こいつらは、ゴリラ型やドラゴン型といった野獣形態だけでなく、ジェット機形態にも変形できるという。ただ、登場が中盤からだったせいか、あまり印象に残っていません。


 同じことは中盤から登場のターゲットマスターにも言えます。こいつらは銃に変形する小型ロボがついているのですが、ヘッドマスターとちがって銃の方が主体というわけではないようです。


 新戦力としてサイバトロン側にもデストロン側にも登場するのですが、いまいち記憶に残ってないんですね。Wiki読んで名前を見ても、いまいち思い出せないという。


 印象が薄いといえば、ビーストフォーマー。何か知りませんが、二足歩行して会話できる野獣みたいな連中が突然出てきて、何話かそいつらがらみの話があったんですが、正直違和感しかなかったという。


 今回Wikiとかで調べてみたら、もともと海外では全然別の商品だったのを無理矢理ヘッドマスターズに組み込んだようで。


 ヘッドマスターズって、群像劇であることは前二作と変わらないのですが、ストーリーの中核になるメンバーはある程度固定されているので、それ以外のメンバーは影が薄いんですよ。このあたり、日本的な作劇法だなあとは思います。まあ、アメリカ制作の前二作でもリフレクターとかみたいに影の薄い奴もいましたが(笑)。


 メガザラックに話を戻すと、最終回ではマキシマスごと地球を爆破することを狙ってトランステクターを捨ててヘッドマスターのスコルポノックだけ脱出を試みますが、結局マキシマスも地球も無事でメガザラックのトランステクターだけ破壊されてしまったので、そのまま宇宙に逃亡したという。


 その後については描かれていないのですが、続編『超神マスターフォース』に出てくるブラックザラックというのがそっくりの姿をしています。こちらの裏設定にスコルポノックのことがあるらしいのですが、それについては『マスターフォース』の方で語ることにいたしましょう。


 そういや、ウチの弟はメガザラックも持ってた気が……オイ、ちょっと買いすぎじゃねえか!?(爆)


 次回は、ヘッドマスター以外で一番目立ったキャラ、シックスショットを中心に語ろうかと思います。

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