第144話 トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ その2 ヘッドオン編
ヘッドマスターズ語りは2回目ですが、ここで始めて肝心の新キャラ「ヘッドマスター」について語りましょう。ということで、その特徴である「ヘッドオン」をサブタイトルとしました。
ヘッドマスターとは、トランスフォーマーの分派です。かつてセイバートロン星の戦いを嫌って宇宙に逃れた小型トランスフォーマーたちがいました。サイズは人間と大差ありません。トランスフォーマーといいながら、変形もできませんでした。
彼らは「マスター星」という惑星にたどり着きます。そこで、過酷なマスター星の環境に適応するために、本家トランスフォーマーとは違う変形能力を身に付けました。それが「ヘッドオン」なのです。
小型トランスフォーマーであるヘッドマスターは、その名のとおり
……要するに『鋼鉄ジーグ』だよな、タカラだし……とリアルタイム当時から思っていたり(笑)。
そして、胴体部の方がマシンや野獣形態に変形します。サイバトロン側がマシンに、デストロン側が野獣形態に変形します。変形後はヘッドマスターがマシンを操縦します。
また、ヘッドマスターならではの特徴として、胴体部を交換できるということがあります。クロスヘッドオンといって、ほかのヘッドマスターと胴体部を交換すると、一時的にパワーアップできるのです。
また、胴体部には能力メーターがついており、ヘッドオンしたヘッドマスターの能力が棒グラフで表示されます。これは玩具についているギミックをそのままアニメでも再現していました。ヘッドマスターは玩具でも接続コネクタが統一規格になっているのでクロスヘッドオンして遊べます。
さて、そのヘッドマスターたち(複数形でヘッドマスターズ)のうち、フォートレスに率いられた一団は謎の巨大戦艦マキシマスに乗って現れ、サイバトロンとデストロンの戦いにサイバトロン側として参戦します。
このフォートレスはチャーの古い友人で、つまりは結構年寄りだったりします(笑)。ただ、作中ではそんなに年寄り臭くはありませんでした。
あと、作中でフォートレスの名前を聞いたチャーが「おおー、フォートレスじゃないか!」とか親しげに近寄っていくのですが、これおかしいんですよね。フォートレスのヘッドマスターはセレブロスという名前で、フォートレスはヘッドオン後の姿なんです。なので、セイバートロン星時代の友人であるチャーは、マスター星で作られたトランステクターにヘッドオンしているフォートレスの姿を知らないはずなんですよ(笑)。このあたり、結構いい加減だったり。まあ、それもトランスフォーマーらしいといえばらしいのですが(笑)。
このフォートレスは最初は戦艦マキシマスの艦長としてヘッドマスターたちを指揮していますが、第10話でロディマスから総司令官職を譲られてサイバトロンの総司令官に就任します。なお、このときサイバトロン総司令官の証であるマトリクスを譲り受けてはいません。これ、当時の『月刊OUT』で「マトリクスを受け取らなかったのはトレーラーに変形してしまうのを恐れたからだろうか?」とか書かれていて、思いっ切り納得してしまったものです(笑)。
さて、初代トランスフォーマーと2010では、一応サイバトロンの総司令官が主人公格でした。まあ、群像劇なので各話ごとに主人公的ポジションになるキャラが違ってたりはするのですが、一応シリーズ通してとなるとコンボイ司令官とロディマスコンボイが主人公格でした。
ところが、このヘッドマスターズでは、主人公的存在はフォートレスではなかったりします。フォートレスの部下四人の中のリーダー格である攻撃指揮官クロームドームが実質的にヘッドマスターズの主人公的存在です。
これ、総司令官と主人公の分離なんですね。ポジション的に言うと、初代『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長にあたるのがフォートレスで、古代進にあたるのがクロームドームだという……って書こうとおもって調査のためにWiki読んでたら「クロームドームのモデルは古代進」って書いてあったよ(爆)。
クロームドームのトランステクターは自動車に変形します。同僚のハードヘッドが戦車、ブレインストームがジェット機、ハイブロウがヘリコプターに変形します。これ、エンディングテーマの歌詞に「スーパーカー、戦車、ジェット機、ヘリコプター」と歌い込まれています。
こいつらが、ヘッドマスターズの事実上のレギュラーメンバーになります。
そして、総司令官であるフォートレスは、実はフォートレス自体が巨大なヘッドマスターに変形します。そして、戦艦マキシマスが変形する超巨大トランステクターにヘッドオンして、サイバトロン史上最大の戦士フォートレスマキシマスとなるのです。
これが、当時の設定で「身長はメトロフレックスの三倍」とありまして、現在だと身長三千メートルという超々巨大ロボになります。これが頭頂高なので、これ以上にデカいロボというのは滅多にありません。頭頂高でも高い『マクロス
ただ、さすがにここまでデカいと、変形にも制限をつけないとストーリーが破綻すると考えたのか、この変形には「マスターソード」という剣のエネルギーを貯める必要があります。また、このマスターソードは正しい心で扱おうとしないと抜けないという制限もあったりします。このため、作中では簡単に変形できず、視聴者をやきもきとさせました(笑)。
ちなみに、マスターソードのデザインは結構ダサいです(笑)。
なお、このフォートレスマキシマスの玩具は全高五十五センチとジャンボマシンダー級の大きさがあり、当時はロボ玩具としても史上最大級の大きさでした。これ、一万二千八百円とファミコン並みの値段だったのに、ウチの弟はクリスマスプレゼントか何かで買ってもらったんですよ!
なので、私も遊んだことがあります。これ、既にロボの玩具で遊ぶような年じゃなくなってた私でもワクワクしましたよ。デカいというのは、それだけで魅力があるということなんですね。
なお、戦艦マキシマスは玩具では基地形態にも変形するのですが、アニメでは基地モードは見たことがありません。
ちなみに、主人公格のクロームドームも弟は持っていました。
それでは、次回はデストロン側のヘッドマスターについて語ることにいたしましょう。
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