第100話 機動戦士Zガンダム その11 イカす三連星編

 記念すべき第100話はZガンダム語りの11回目です。なんで途中で切った作品をこんなに長々と語ってるんだろうと思いつつも、MS的には語れるネタが多いんだからしょうがないのです。ストーリーはともかく、ロボとしちゃあ面白いデザインのヤツが多いので。


 さて、今回はその面白デザインのティタン獣のガブスレイとハンブラビに行きましょう。このハンブラビがティタン獣の中でも飛び抜けて変なデザインなんですね。MS形態ではイカ、MA形態ではエイ。これが三機一体の攻撃をしかけてくるという。なので、今回のサブタイはこんなんになりました。もはや元ネタとか何も存在しない適当サブタイトルです(笑)。


 登場順的にはガブスレイが先になります。サイズ的には普通のMSと同サイズになります。なので、大型MAがMS形態に変形する可変MAではなく、MSの方がMA形態に変形する可変MSに分類されます。設定上はシロッコ設計だとか。色は茶色で地味です。またMS形態はそんなに変なデザインではありません。むしろ普通です。


 ところが、MA形態に変形すると、とたんに何だかカブトムシっぽいというか、オーラマシンっぽいというか、そんな感じになります。変に丸っこくて、実弾を受けたときの被弾経始ひだんけいしは良さそうですけど、あまり速そうには見えないという。


 それなのに、何気に高性能MSだったりします。実際に作中で見るとマーク2とかリック・ディアスでは相手にならず、シャアが乗っている百式どころか、最新型のはずのZガンダムでも苦戦するという有様。しかもパイロットは、ジェリドとマウアー・ファラオというところがポイントが高いですね。まあ、最後はZガンダムに撃破されてしまうのですが。


 登場シーンが少ない割には強いMSという印象があります。やっぱり、出たばかりの二号主役ロボを苦戦させたというのが大きいのではないかと(笑)。逆に、こいつに苦戦してた印象があるので、Zガンダムって大して強くないと思ったのかもしれません。


 そして、いよいよZガンダムでも一二を争うイロモノMS、ハンブラビ先生の登場です。操るは、初登場時はギャプランに乗っていたヤザンと、その部下のラムサス、ダンケルの三人です。


 デザイン的には、先に書いたようにイカでエイです。その上、あちこちにモノアイがついてます。色は青です。宇宙を飛ぶ青いイカ、それがハンブラビ。こいつもサイズ的には普通のMSと同じで、可変MSになります。


 こいつ、何が理不尽かって、変形機構が意味不明なんですよ。具体的には、脚を背中に折りたたむだけ。


 ……前に書きましたが、Zガンダムにおける可変MA、可変MSが変形する理由は、推力を一方向に集めて加速力を上げるか、リフティング・ボディに変形して飛行するためなんですよ。


 ところが、こいつの変形は、その両方に当てはまらないんです。まさか太股にバーニアが仕込んであったりするわけでもないでしょうし。推力方向を集中するのに全然役立っていないんですよ。しかも、こいつ宇宙でしか戦闘していませんし、どう考えても脚を折りたたんだ状態がリフティング・ボディには見えないという。


 まあ、ほかにも前述のサイコガンダムとか、あとで出てくるバウンド・ドックとか意味不明な変形するヤツもいますけど(笑)。


 ただ、ハンブラビの場合はMA形態に変形すると機動力が上がるんですよね。不思議不思議(笑)。推力方向を集中してるZガンダムよりも加速度が高いという。お前のバーニアは一体どうなってるんだと小一時間問いただしたい気分です(笑)。


 ……と、ここまで書いたところで一応画像をググってみたら、何と本当に脛の部分に逆方向のバーニアが仕込んであって、MA形態だとそのバーニアが展開されて増えるというプラモの設定を発見しました。


 ええーっ、そうなん!? 何でまた、そんな変なところにバーニア仕込んだ!? MS形態だと、完全に死にバーニアになってデッドウェイトにしかならなそうなのに。


 MA形態になったときに加速度がアップする根拠はわかりましたが、一層設計思想がわからなくなったという。


 こんなイロモノ設計したのは誰だ!? ……シロッコが設計に関係してたって設定に書いてあったよママン。


 武器がまたイロモノくさくて、Zガンダムの時代に電撃系ワイヤーですよ。名前も海ヘビとか付いてるし。それどころか、三機で電撃ワイヤーネットのクモの巣とかも展開したりします。


 とまあ、外見から設計思想から武器から、どこをどう切ってもイロモノ臭が漂ってるMSなのに、作中では強いんですよねえ、こいつ。


 ガンダムのイロモノ代表ザクレロが本当にネタだけの弱MAだったのに対して、こいつは主パイロットのヤザンが実力者だったせいか、何度もカミーユのZガンダムを追い詰めたり、カツ・コバヤシをぶっ殺したり(まあ乗ってたのはGディフェンサーのコクピットカプセルですけど)、エマのスーパーガンダムを撃破したりしています。エマにトドメは刺せませんでしたが、その代わりにエマをかばったラーディッシュを撃沈しています。


 最後はZガンダムに撃破されたものの、ヤザン自身はしぶとく生き残ってZZに出演してたりします。


 高性能だったのか、パイロットの腕が良かったのか、とにかくイロモノのくせに強いという印象のあるMSでした。


 さて、次はティターンズ系の残りをまとめて語ってしまいましょうか。バイアラン、バウンド・ドック、サイコガンダムMk-Ⅱあたり語れるといいなあ。


 君は、33年の涙を見る。

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