第98話 機動戦士Zガンダム その9 出たな円盤獣!編

 さて、今回からは敵側のカスタムMSや可変MAを中心に語ろうかと思います。作品への登場順だと、まず出てくるのがメッサーラとアッシマーなので、こいつらについて語れればと。


 さて、今回のサブタイですが、別にグレンダイザーと間違えたわけではありません。初期スパロボのネタで、デューク・フリードがアッシマーを見て、こう叫んでたんですね(笑)。


 そう言いたくなるのもわかるくらい、見事に円盤型に変形します(笑)。デカいです。設定身長がWikiだと二十三メートルになってるんですが、何か画面上だともうちょっとデカく見えたような気がします。『ジオンの系譜』でも、何かデカい感じでしたし。


 あと、武器も大型ビームライフルしか書いてなかったんですが、オレンジ色の柄のビームサーベル持ってたような気もするんですね。記憶違いかなあ。そういえば、ギレンだと近接戦闘では巨体で殴ってきてたような気もします。


 機体色はオレンジと深緑と記憶してたんですが、画像をググって見たらプラモとか見るとだいぶ黄色に近いですね。


 こいつは、MS形態は多少丸っこいものの、円盤獣呼ばわりされるほど怪獣的なデザインではありません(笑)。変形の素早さと相まって、結構カッコ良いMSでした。丸っこくて逆T字型のモノアイ、そして色合いからもゴッグを連想させたりするのですが、カッコ良さは段違いです。


 パイロットのブラン・ブルダークがまた、歴戦の渋い軍人系でカッコ良く、また強かったんですよ。そのせいでアッシマーも強敵感がありました。ロベルトのリック・ディアスを撃墜していますし。また、最後もアムロに撃墜されているという。


 特に、劇場版の書き下ろしでアップになったアッシマーはムチャクチャにカッコ良かった! これがまたディティールがやたらと細かく描き込まれていたんですよね。


 ただ、設定上どうしても納得ができないのが、こいつリフティング・ボディって設定なんですよ。


 リフティング・ボディってのは、つまりは機体全体で揚力を発生させるということで、翼が無くても飛べるという。というよりは、機体全体が翼みたいなモンだということです。


 Zガンダムが変形したウェイブライダーがリフティング・ボディって言われたら納得もいくんですが、あの見るからに揚力を発生させそうもない円盤型のアッシマーがリフティング・ボディって言われても……(笑)。まあ、世の中には円盤型飛行機も無いわけじゃないんですけどね。ここは、ビームサーベルとかと一緒で、考えたら負けなんでしょうけど(笑)。


 こいつは最初はワンオフ機みたいな感じで登場してたのですが、のちに量産されて複数出てきます。グフとかドムみたいな感じですね。量産機になったあとはブランが乗ってたときほど活躍していないので、グフやドムと一緒でパイロットの技量が強さの根源だったのでしょう。


 さて、お次はメッサーラ。こいつは登場だけはアッシマーより早いのですが、少ししか登場しません。ただ、その少しがめっさインパクトがあったという(←ダジャレではない)。


 最初はMA形態でものすごい高速で登場し、一瞬だけMS形態に変形。カミーユのマーク2とシャアの百式を歯牙にもかけずに遊んで、すぐさま変形して退場するという。その後、大気圏突入作戦でもエウーゴ部隊を急襲して、かるくあしらっています。


 ラスボス、シロッコの最初の愛機で、しかもシロッコが自分で設計したというワンオフ品です。


 そして、何より、デカくて怪獣的な外見をしています。


 リアルタイムで見てたころは、可変MAということで何となく納得はしていたのですが、のちにザクレロとかをジオン獣と呼ぶようになってから、はっきりと理解しました。


 これ、完全にスーパー系怪獣ロボへの逆進化です(笑)。


 それに気付いてからは、こういう可変MA系や、それに類する異形のMS類(バイアランなど)については「ティタン獣」と呼ぶようになりました(笑)。


 今にして思うと、富野監督は既に自らが創造した「リアルロボット」の限界を見ていたのかもしれません。視聴者が求めるように「リアル」に描いていくと、どうしても地味になるという。それを阻止するために、あえて怪獣的な敵ロボを出していたんじゃないかというフシがあります。そのスーパー系への復古が主人公ロボにまで及んだのがZZなんじゃないかと思ったり。これについては、ZZのところで詳しく書きます。


 なお、このあたり、実は総合格闘技とプロレスの関係に似ているように感じてたりはするのですよ。リアルファイトに寄せると詰まらなくなる。それで、総合格闘技ブームの頃には、なんちゃって総合系のプロレス――ひどいのは、それこそドルバックみたいな形だけのでしたが(笑)――に寄っていたのが、揺り返しで古式ゆかしいプロレスや、より派手でわかりやすい形に回帰していったという。閑話休題。


 さて、メッサーラに話を戻すと、MA形態はさほどカッコ悪くないのですが、MS形態になると怪獣的に異形です。正直、リアルタイムで見てた頃は、そんなにカッコ良い感じはしませんでした。


 こいつは、シロッコがパラス・アテネやジ・に乗り換えてからは、サラ・ザビアロフやティターンズに寝返ったあとのレコアが乗っています。サラがボリノーク・サマーンに、レコアがパラス・アテネに乗り換えたあとは登場しませんが、撃墜も撃破もされていない機体なので、どこかに残っているかもしれません。このあたり、シャア専用ザクと同じで、序盤の強敵機の方が生き残ってる可能性が高いという(笑)。


 そんなに好きというわけではないのですが、残したインパクトの大きさから記憶に残るロボでしたね。


 さあ、残りのティタン獣をいろいろと料理していきましょうか。お次は、ギャプランと、超大物、サイコガンダムの登場ですよ!


 君は、33年の涙を見る。

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