第70話 超時空要塞マクロス その12 プロトカルチャー!編

 マクロス語りも12回目、そろそろ最終回かなと思っております。今回は主にプラモについてと、主題歌などについて語れればと。サブタイは輝と未沙のキスシーンを見たボドルザーのセリフからいただきました。


 何でこのセリフかというと、プラモより前にひとつ、マクロスで衝撃的だったことを語りたいとおもったからです。


 それは「ゼントラーディ文字」。敵側に、独自の文字があったんですね。もっとも、これ実は単純にアルファベットをそれぞれ別の文字に置き換えただけだったんですけど。


 しかし、ビジュアル的にこれほど「異星人」「違う文明」を示すものは、それまでありませんでした。


 そして、これを押せるスタンプがあったんですよ。何かの景品かプレゼントでついてたような気もするのですが、ググってみたところニチモ(日本模型)からスタンプセットのキットが出ていました。なので、プラモの回で説明しても何の問題も無いという(笑)。


 さて、それではプラモに入りましょう。マクロスのプラモは、アリイとイマイから発売されていて、大きい方が1/72、小さい方が1/100でしたが、メーカーごとに作り分けていたので、同じロボのキットが重複することはありませんでした。ほかに前記のニチモから1/200の手の平サイズのも出ていたようです。私は基本的に1/100の小さい方だけ買っていたような気がします。


 これ、スケール的に言うと1/100ってガンダムの大きい方と同じなんですよね。で、1/72はダグラムの小さい方と同じスケールという。これより前のプラモと並べてサイズの違いを実感できたんですね。ダグラムより大きくて、ガンダムより小さい(笑)。なお、ガンダムは特大サイズのプラモが1/60なんでスケール的には合わないんですが、唯一「メカニックモデル・ガンダム」という内部機構を再現したカットモデルが1/72スケールで出てたので、これを使うとダグラム、マクロス、ガンダムを同スケールで並べることができたという。いや、どれも買ってませんけど(笑)。


 主役機のバルキリーについては、バトロイド、ガウォーク、ファイターのそれぞれを購入したおぼえがあります。ファイターは飛行機のプラモの技術を応用できたからか、スタイルが良かったおぼえがあります。また、どれか忘れたんですが頭部パーツが複数付いていて、作る機種を自分で選べたような気がします。ファイターだったかなあ。ガウォークもバトロイドも、非変形なので、それぞれ、それなりに良いできだった記憶があります。少なくとも大巨人みたいに「作れねー!」なんてことはありませんでした(笑)。


 バルキリーについては、TV放送当時から変形モデルも出てたんですが、高かったのと「差し替え変形」だったんで買っていませんでした。完全変形版については、劇場版のころに出たという説を感想欄でいただいたのですが、ググってみても2000年以降に出たバンダイ版しか出てこないんですよね。これがまた、TV版当時の金型をバンダイが購入して、バンダイ名義で再版してるもんだから実に紛らわしいという(笑)。


 デストロイドは、トマホークの小さい方を作った記憶があり、結構できが良かったなあと思ったおぼえがあります。あの武装山盛り感が再現できていて、好きでした。


 モンスターも小さい方を買ったような気がするんですよ。あの背中の大砲をキットで見たように思えるのですが、これは記憶違いかもしれません。なお、モンスターはデカい機体なので、これだけはスケールが違い、小さい方が1/200で大きい方が1/160でした。今回ググってみたところ、モンスターの1/200はニチモの小さいヤツとスケールが同じなのでジオラマ等で並べることができたという記述をあちこちで見かけました。


 そのニチモの小さいやつも、やっぱりトマホークを持ってたような気がします。随分トマホーク好きだな、自分(笑)。


 小さいヤツといえば、プラモじゃないんですが、完成品のバルキリーの玩具を持ってたのを思い出しました。これが手の平サイズなのに差し替え無しで三段変形するんですよ。もちろん、変形自体はアニメ版と違っていて、ファイター形態のときの垂直尾翼が脚のサイドがせり上がる形で出てきたりしてましたけど(笑)。それでも、あのサイズで三段変形はかなり頑張ってたんじゃないかと思います。ググってみたら、タカトクトイスからそれらしいのが出ていたようで、パッケージ写真だけは検索にヒットしたのですが、元画像は中国の通販サイトか何かだったらしく既に消えていました。


 あ、あと忘れちゃいけないのがリガードとグラージ! これも小さい方を作ったおぼえがあります。特にグラージは腕が細くて折れやすそうだったり、機首にある小さなレーザー砲が細くて凄く折れやすそうだったなあという記憶があります。でき自体は悪くなかった気がするのですが、脆そうであまり遊べず、飾っとくモデルになってた気はします……いや、プラモって本来はそういうモンなんでしょうけど、まだ小学校中学年でしたから(笑)。


 マクロスの頃は、まだガンダムのMSVの頃ほどは熱心にプラモ作ってなかったので、記憶として残ってるのはこれくらいですね。


 最後に、マクロスの音楽について。羽田健太郎の作曲なんですね。特に主題歌「マクロス」は古今のロボットソングの中でも屈指の名曲と言っていいでしょう。カッコ良さと、熱唱できる熱さと、作品のテーマ性をしっかり盛り込んであるという三つをきちんと兼ね備えています。


 ちなみに、羽健の巨大ロボ系主題歌というと、ほかにはあの『バルディオス』があったりします(笑)。あれも歌は名曲なんですけどねえ……。


 マクロスは、アイドルが重要なテーマなので、挿入歌も羽健作曲だったりします。「私の彼はパイロット」とか「小白竜シャオパイロン」とか、結構記憶に残っていたり。


 そういえば、その「小白竜シャオパイロン」はファミコン版の横スクロールシューティングゲーム『マクロス』のBGMにも使われてたなあ。あのゲーム、販売はバンダイだけど制作はナムコなんで、今のバンダイナムコを先取りしてたという(笑)。あれは劇場版より更にあとの発売だったんですが、バンダイでも最初期のソフトだったおぼえがあります。


 ということで、マクロス語りはここまで。ガンダム以降最長になってしまいましたが、やはりそれだけ影響力があった作品ということでしょう。次回から、また通常モードに戻って、いよいよリアルロボ全盛の1983年に突入です。

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