第68話 超時空要塞マクロス その10 ファースト・コンタクト編

 さて、マクロス語りもいよいよ二桁突入ですよ。しかし、ガンダムと違ってキャラで語るべき人は、あとゼントラーディ組くらいかなと。


 いや、グローバル艦長って有能で渋くてカッコ良い大人なんですけど、逆にそれだから大して語ることが無いという(笑)。


 リン・カイフンにしても、主人公のライバルという立場の割には大して語ることが無いんですよねえ。劇場版だとミンメイの実兄になってるし。


 一部でネタにされているという噂の柿崎速雄はやお君ですが、うっかり存在を忘れてて、応援コメント読んで慌てて書き足してたり(笑)。コメディリリーフ系お調子者って、普通は最後まで死なないはずなのに、あっさり死ぬという掟破りをやったんですが、書くことってそれぐらいなんですよねえ、彼。あ、彼も「黄色い三人目」だ。デブというほどじゃないけど輝やマックスにくらべると太いし大食い系だ。やはり三人目で太目で黄色いのは危ないのか……(笑)。


 ブリッジ三人娘とか、出番は多いけどモブですし。要するにガンダムで言うとオスカー、マーカーの役所やくどころですから。「ブリッジは禁煙です」ってセリフが、そろそろ喫煙から禁煙に移るという時代背景を感じさせたりはしていますが。


 地球統合軍の偉い人だと、未沙の父親の早瀬提督とかしか印象に残ってるキャラがいないんですが、この人についてはレビル将軍とかと一緒で、大して語ることも無いなあ。ただ、もし最終決戦で生き残ってたら未沙と輝との結婚を認めたのだろうかという疑問はあったり(笑)。


 ということで、ゼントラーディ組ですが、カムジンについては既にあらかた語っちゃったんですよね。要するに粗暴なシャア(笑)。第二部でラスボスになってますけど、一緒に反乱を起こしたラプラミズに「あとで文化しようぜ」とか言ってるあたり、それなりに地球文化に染まってはいたようなんですが。


 あと劇場版ではフォッカーと相打ちになったらしいんですが、ノベライズだと全然印象に残ってないです。実際の画面中でもかなりモブっぽい扱いだったというのをどっかで読んだおぼえがあります。


 この人については、実はラストで死んでなくてラプラミズと子供作ったって後日談があったのを二次資料で読んでたんですが、あれは今では無かったことになったみたいで。ただ、PCエンジン版のゲーム『マクロス2036』と『永遠のラブソング』では生き残ってたカムジンが敵として出てきたりします。


 そのカムジンのお相手役のラプラミズですが、TV版だと「女性艦隊の方の司令官」以上の役ではないという。第一部だと結構理性的なタイプだったんで第二部でカムジンと一緒に反乱してるのが不思議なんですが、あれ付きあった男が悪かったんじゃあないかと(笑)。ちょいワルの男に惹かれて転落するキャリアウーマンみたいな人だなあとか思ったり(笑)。


 この人の場合、劇場版だと女性軍団メルトランディの司令官ということで、後述のボドルザーの同格まで格上げされてるんですけど、やっぱりノベライズだと大して出てこなくて印象に残っていないという(笑)。


 やっぱり、ゼントラーディ側で印象に残ってるのはブリタイとエキセドルのコンビなんですよね。


 最初に遭遇する敵艦隊司令官のブリタイですけど、かなり有能な軍人だったりします。理性的で指揮能力や判断力に優れているという。その一方で、バトロイドと殴り合って殴り勝ったり、宇宙に生身で吸い出されたのにピンピンしていて艦内に戻ってくるとか、化け物じみたところもあったりします。このあたりは、さすが巨人といったところでしょうか。


 結局、文化汚染されたということで艦隊ごと処分されそうになって、マクロスと組んで上官だったボドルザーに反逆して、見事に逆襲に成功して生き残るという。第二部だとあまり印象に残ってないんですが、優秀な司令官として活躍してたようです。


 そのブリタイの参謀のエキセドル。軍師役として非常に有能というキャラだったんですが、何より印象的だったのは地球側との交渉の際にミンメイのデビューソング「私の彼はパイロット」を振り付きでえらく下手に歌ってたことだったり(笑)。


 この人、続編の『マクロス7』にも登場して、艦長になってるマックスの下で活躍するんですが、それは『マクロス7』のときに語りましょう。


 ところでこの二人、劇場版だとえらく怪物的な容姿に変わっちゃったんですよね。で、エキセドルとかも『マクロス7』だと劇場版の容姿で出てくるという。そこがちょっと残念だったり。


 最後が、第一部ラスボスのボドルザー。この人は普通に敵のラスボスって感じで重厚感のある人でした。敵のラスボスではありますが、別に「悪役」ってワケではないんですよね。この人のポジションからすると「文化」に汚染されたら自分の艦隊が崩壊してしまうわけで、それを防ぐには惑星ごと殲滅するしかないという。


 それで地球人類をほぼ殲滅するものの、最後にミンメイの歌付きのマクロスの逆襲にあって、全高千四百メートルもある巨大な旗艦と共に爆死するという。


 この超巨大旗艦「フルブス・バレンズ」って、リアルタイム時の二次資料からこのサイズだったんだですけど、さすがにデカすぎ(笑)。いくら巨人が人類の五~六倍のサイズだっていったって、その基準で割ってみたところで全高二百キロ超の超巨大戦艦になるんですから。『銀河英雄伝説』のイゼルローン要塞が直径五十キロメートルなんだから、それよりも遥かにデカいという(笑)。もっとも『イデオン』の「ガンド・ロワ」は全高三百五十キロ、全幅五百キロあるから、スケール比で考えるとそれよりは小さいか(笑)。


 その旗艦のデカさと、渋いオッサンだって印象しか残ってなかったんですよね。今回Wiki読んでみて、声優が「ミスター美形悪役」市川治だったと知って逆に衝撃を受けたり(笑)。そうか、この頃はもうラスボス格だったんだ。


 さて、キャラ語り編はこれくらいにして、あとはストーリーやSF設定について語ってから、プラモ編で締めることにしましょうか。

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