第49話 六神合体ゴッドマーズ(1981-82年)

六神ろくしんがったーい!」


 ということで、ゴッドマーズの登場です。こいつはリアルタイム視聴、シリーズ構成と脚本を手がけた藤川桂介によるノベライズなどの二次資料、OVA版『十七歳の伝説』などを視聴したほか、大人になってからCS放送で再放送をチェックしています。残念ながら、登場するスパロボはやってません。


 CS放送でチェックした際に、記憶してるストーリーと細部に違いがあったりしましたが、これはたぶんコバルト文庫から出てたノベライズの方のストーリーを記憶してたんだろうと思います。


 コバルト文庫版について調べようかと思って「ゴッドマーズ コバルト文庫」で検索したら、古本の販売しか出てこねえ(笑)。それ以外で最初にヒットした記事が九番目の「本日18時投稿予定 六神合体ゴッドマーズの思い出|結城藍人の活動報告」という、私自身が「なろう」の活動報告に2015年5月19日に書いた記事という(笑)。


 ということで、まずはそこから引用。一部修正してあります。


 ガンダムとブライガーが「ストーリーが良いのに主人公ロボのデザインがダサい三大ダサロボット」であるという論は前に書きましたが、その最後の一体がゴッドマーズです。異論は認めます(笑)。


 これ、正直、ロボットに制約がありすぎてロボットアニメとしてどうよ? ってくらいにロボットが働きません。顔がダサいのが一番の問題ですが、体の模様も複雑すぎて動かせないという(笑)。


 何しろ「六神がったーい!」とマーズが叫んだ後はバンク合体シーン、そして「ゴッドファイヤー!」「マーズフラァアッシュ!」「ファイナル、ゴッドマーーーズ!!」の三語と必殺技バンクシーンで戦闘が終わるという展開ばっかり。


 とまあ、活動報告ではロボについてはこれしか書いてないのですが、要点はここに集約されてるでしょう。実際、Wikiとか読んでみても制作側は「動かせないから、とにかく敵の攻撃は効かないし、すぐに敵を倒すという演出で強さをアピールした」そうで、実際リアルタイムで見てたときには「強いロボ」という印象が強烈でした。ちなみに、ごく稀にですが動く回もあります。そんときは、きっと動画描く人が死んでたんだろうなあ(笑)。


 そして、こいつは玩具が売れたんですよ。実際、九千八百円という価格帯なんで買ってもらえませんでしたが、こいつは欲しかった! そろそろロボの玩具は卒業って年齢だったんですが、こいつは本当に欲しかったんですよ、デザインはダサかったのに!!


 何しろ、前代未聞のロボ六体合体です。合体方法のベースはゴライオンで、中型ロボ「スフィンクス」の両手両脚に小型ロボが変形して合体するタイプ。四体の小型ロボが両手両脚を収納して腕部や脚部になる変形はゴッドシグマからの応用です。そして、最後の一番小さな、ただし主人公が搭乗する小型ロボ「ガイヤー」がスフィンクスの胴体内に丸々収納されますが、これはゴーディアンからの応用でしょう。そして、スフィンクスの胴体内に収容されていた頭部が展開され、手がくっついて完成となります。


 それまでの合体ロボの玩具技術をすべて結集して作られたと言っても過言ではない玩具としての完成度の高さは、どうにもこうにも魅力的でたまらなかったんですよ。


 その分、プロポーションはアニメ版に比べて胴体がぶっとい印象が強かったんですが、その程度のデザイン変更は当時としては当たり前。むしろアニメに忠実な感じでした。もっとも、これは逆で、アニメの方が玩具をしっかり再現していたというべきなんでしょうが(笑)。


 ただ、それでもアニメ版の方が少しはスマートだったんですけど、そのプロポーションは後年になって超合金魂で再現されました。合体機構自体はリアルタイム時の超合金である程度完成されてたんですが、それとプロポーションまで充実した恐るべきアイテムになっています。一瞬、大人買いしようかなと思ったんですが、これが出た頃は婚活中でオタ活動封印後だったんで、さすがにもう買えませんでした。超合金魂シリーズ買ってたのはコンバトラーまででしたね。


 そして、このゴッドマーズの何が画期的だったかって、敵ロボが玩具で出たんですよ。比較的小さなサイズで、同じ頃にバンダイが玩具オリジナルで展開してた頃のマシンロボ(Wikiで調べたところ1982年販売開始)と同じくらいのサイズだったかと思います。


 折しもガンプラで敵ロボであるザクなどが大人気になっていたんで、それにあやかって敵ロボ出してみたんでしょうか。ただ、合体するゴッドマーズとはスケールが違いすぎましたけど(笑)。もっとも、同サイズの小さなゴッドマーズ(当然非合体)も出てたような気がするんですが、この小さな玩具版がググっても全然ヒットしない!


 プラモでも敵ロボが出てたんで、そっちは結構ヒットするんですよ。画像も。ところが小さな玩具版が全然ヒットしない。非合体バージョンでは、唯一「リアルタイプゴッドマーズ」って渋い色のやつがヒットしましたが、これは覚えてないなあ。


 ゴッドマーズもプラモが出てたはずなんですが、持ってなかったような気がします。何でだろ。当時はプラモ結構買ってたと思うのに。


 なお、玩具展開が終わったあとで作られたOVA版ではデザインが全然違って、きちんと動かせる感じになっていました。ガイヤーも頭部が原作『マーズ』版に近くなってたし。こっちはスパロボだとマーグ用の機体として登場するみたいですね。


 とまあ、ここまでで本日の執筆時間はタイムアップ。とうとう、ガンダム以外で複数回ですよ。次回はゴッドマーズを語る上では避けて通れない原作との違いや、ストーリーラインと、特にメインヒロインについて書いてみたいかなと思います……ヒロインについては、また活動報告からの流用になりますけど(笑)。

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