第48話 銀河旋風ブライガー(1981-82年)

「夜空の星が輝く陰でワルの笑いが木霊こだまする。星から星に泣く人の、涙背負って宇宙の始末。銀河旋風ぎんがせんぷうブライガー、お呼びとあらば即参上!」


 はい、やってきましたブライガー。本当はゴッドマーズの方が僅かに先(放送開始が四日ほど前)なんですが、ゴッドマーズは書きたいことが多すぎて、たぶん2回以上に分けて書くことになると思うので、今回はブライガーを先に書きます。こいつはリアルタイムでの視聴と二次資料の記憶しかないですね。ググったら、つい最近までMXで再放送してたというのを読んでちょっと残念に思ったりはしてるんですが、そんなの見てる暇なんかありゃしない……。


 いやもうね、これ冒頭に書いたオープニングの前口上と、オープニング主題歌がメッチャカッコ良いんだ! それだけでお腹いっぱい(笑)。ちなみにオープニング主題歌や劇伴の作曲は山本正之。そりゃ名曲になるはずだよ。


 そして、モチーフは必殺仕事人。でも、キャラはカッコ良く、会話は小粋。そういうことは覚えてるんですが、ストーリー自体は大して覚えてない。でも、面白かったことだけは記憶に残ってます。


 ほかに記憶に残ってることというと、敵のラスボス「カーメン・カーメン」が名前通りツタンカーメン顔なんですが、その顔の幻が宇宙を飛び回って「か~めんか~めんか~めんか~めん」って女性ボーカルがBGMとして入るシーンを強烈に覚えてたり。


 んで、結局、カーメン・カーメンの陰謀である木星を破壊して居住可能惑星を増やすという計画は止められなかったんですよね。そこだけは覚えてます。どういうオチになったのかWikiで見たら、その副作用による地球への放射線被害だけは食い止めたという結果だったようで……つまり、終盤は少しは見てたけど最終回あたりは見てなかったな。


 それで続編でカーメン・カーメンは「太陽系を改造した」偉人扱いされてるらしいんですが、続編『バクシンガー』で見たのか、そのことは知ってました。


 んじゃあ何を覚えてるかというと、ロボ。


 はっきり言いましょう。ダサいです。変形がおかしいです。車から飛行機、飛行機からロボに三段変形するのですが、この時期のタカトクトイスの比較的高い技術力(何しろ、翌年にはバルキリーを完全変形で発売する)をもってしても差し替え変形しかできなかったという記憶があります。私は持ってなかったんですが、友達が持ってたのを見せてもらったのかな。


 そしてロボのデザインがひじょーにダッサい。顔面のフェイスガードは髭みたいだし、手はメカっちい三本指。これ、もうちょっとリアル寄りなデザインならまだしも、ほかの部分がスーパーロボ調なデザインとカラーリングなんで似合わないことおびただしい。


 個人的に「ストーリーは良いのにロボがダサい」三大ロボットアニメのひとつに数えています。残り二つは『ガンダム』と『ゴッドマーズ』(笑)。異議は認めます。


 ただ、これ玩具売れたみたいなんですよね。Wiki見たら、タカトクトイスの玩具売り上げは前年比百五十パーセントで、ゴーショーグンとかヤットデタマンより売れたって書いてある。何でだ!?(笑)


 まあ、玩具が売れたんで、続編も作られることになったのでしょう。結局、三作までシリーズが作られるんですが、モチーフが「仕事人」「新撰組」「八十日間世界一周」という統一感の無さは何なんだろう?(笑)


 そういや、こいつ自動車形態だとそんなにデカくない(というか自動車が大きかったら変だ)のに、「ブライシンクロンマキシム」とか言ってデカくなるんですよ。一応作中でシンクロン原理とか説明されてるんですが、やっぱりスーパー系の分類に入るでしょうね。


 とにかく、キャラのカッコ良さとロボのダサさが反比例してるけど、ストーリーは面白かったということだけが強烈に印象に残っている作品でした。


 次は……ゴッドマーズ、1回で書けるのか?

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