第11話 大空魔竜ガイキング(1976-77年)
本作を紹介するかどうかは、実は微妙だったりします。というのも、視聴した記憶がまったく無いんです。ただ、『ゲッターロボG』の後番組であること、玩具は欲しかったこと、アニソン大集合CDを聞く前から主題歌は聞き覚えがあること、などから記憶には無いけど何回か視聴したことがあるんじゃないか、ということで一応書いてみることにします。
なので、本作を語る上でベースになっているのは、たった一回だけ読んだ覚えがあるコミカライズ版と、ケイブンシャの大百科やアニメ雑誌でのロボ特集などの二次資料、スパロボでの印象になります。
このコミカライズ版にしても、Wikiによるとテレビマガジン版とテレビランド版があるみたいで、どっちを読んだのか分からないという。というのも、祖母の家に遊びに行ったときに読んだというバルディオスと同じ系の記憶なんですね。自宅ではどちらも買っていなかったもので。
何でそのコミカライズ版を覚えているかというと、ちょうどパワーアップ回だったんですよ。それでフェイスオープンしたのかどうかは記憶に無いんですが、最後の最後の部分で「ガイキングがこんな風に恐ろしい力を持つようになるのは正しいことなのか?」というような感じで主人公の仲間が疑問を呈していたことが印象的だったからなんですね。
※デニー・コースター様からの情報提供によると、これは尾瀬あきら氏によるテレビランド版のようです。
『ウルトラセブン』の有名なセリフ「血を吐きながら続けるマラソン」と同じで、破壊力を追求することへの警鐘が子供向けヒーロー漫画でも鳴らされているということが、深く印象に残っている理由かと思います。
さて、そのフェイスオープンこそガイキングの特徴のひとつかと思います。もともと、どちらかというと悪党
このフェイスオープンするガイキングは、一度敗れてパワーアップした後期型になり、手足が太くなっていたり、顔のデザインが少し変わっていたりするそうですが、スパロボの機体解説で読むまでは気付いていませんでした。やっぱり、そんなに見ていたわけではないようです。
ただ、それでも玩具を欲しいと思っていたのは、コンバトラー以前では最大級のビッグサイズである大空魔竜が魅力的だったからかと思います。
番組タイトルにもなっている大空魔竜は、ガイキングやほかのサポートメカの母艦にあたる巨大戦艦ですが、外見は正に竜型ロボ。その頭部が外れてガイキングの胴体部を形成します。この頭部が普通に竜の頭部じゃなくて骸骨になってるのがデザイン上のポイントで、やっぱり外見的には凶悪な印象があり、ダークヒーロー的なんですよね。
で、その頭部がガイキングの胴体部を形成するという玩具構成上、大空魔竜がかなり大型になるんですね。ガイキング本体は小さくなるんですけど、それでも大空魔竜がデカい!
あの大型玩具であること、テレビと同じく顔が胴体部を形成するというのは子供心に実に魅力的でした。これらが、リアルタイムの頃のガイキングの印象ですね。
あと、主人公たちが超能力者という設定だったりもするんですが、少しあとの『超人戦隊バラタック』とかもそうですけど、ユリ・ゲラーあたりの超能力ブームの影響があったりしたんでしょうか。
さて、時代は下ってスパロボに登場するようになったガイキング。ところが、この扱いが実に不遇だったりします。私がやっていた頃、『α』になる前の旧シリーズでは、『新スーパーロボット大戦』という異端作にしか出てないんですよ。
この『新』というのは、スパロボでほぼ唯一SDではなくリアル頭身でやってる作品で、初のフルボイス作品でもあるんですが、そのせいなのか読み込みが遅かったりしてゲームとしてのプレイ感覚があまりよろしくない。また、シナリオ等もそれまでの第●次シリーズに比べるとイマイチだったりします。
スパロボらしく、大空魔竜は母艦になっていますが、戦艦のくせに格闘攻撃が可能(笑)。腹から巨大な刃を出したり、ドリルを足に持って敵に突撃かけたりしていました(笑)。
ネッサーとかのサポートメカも出てきますが、サポートメカらしく弱いんで全然印象に残っていません。
のちの『α』以降にも登場しているらしいのですが、そのシリーズは遊んでいないので、どうもスパロボだと不遇の扱いという印象しか残ってないんですよねえ。
というように、リアルタイム印象もスパロボでの印象も薄めのガイキングなんですが、のちにその印象が完全に塗り替えられます。
リメイク作『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』の登場です。これが、前述の『REIDEEN』とは異なり、大して期待して見ていなかったら面白かったという(笑)。こちらについては別項で熱く語りたいと思います。
ところで、ガイキングの後番組って『ジェッターマルス』だったんですね。これも絵本しか印象が残ってないなあ。アンソロジーCDのせいで主題歌は歌えますが(笑)。「本家がリメイクしたのにパチモンくさいデザイン」三大アニメのひとつですね。ほかの二つは『氷河戦士ガイスラッガー』と『サイコアーマー ゴーバリアン』(笑)。異論は認めます。なお、ゴーバリアンは見てないので本エッセイでは取り上げません。
……今回も脱線話で終わってしまいました。
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