笑う空

 笑う空

 

 空が不気味に笑った

 

 そんな気がした

 

 ただの思い過ごしだった

 

 また三歩歩く

 

 やはりまた笑った

 

 何故空は僕を笑うのか?

 

 笑っているのは空なのか?

 

 不機嫌になって空を睨む

 

 青空だったのが真っ赤に染まって

 

 どからともなく笑い声がした

 

 あのどこか厭味ったらしい空が

 

 やはり僕を笑っていた

 

 そして終いには

 

 真っ赤な空は笑い泣きして

 

 真っ赤な涙を落とした

 

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