ゆらゆらと漂う絶望を連れて

憂鬱を弾いた指先で

あなたの輪郭をそっと辿る


見えていない感情を滲ませて

少しだけ浮かべる笑みは唇の端で歪み


瞳に映った景色は

急に色を失っていく


なにも知らないふりをして

ママゴトのように愛を語らう


明日を忘れた時計の針は

左回りに時を刻むから


言葉も持たない二人になって

世界の終わりで溺れたい




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