孵化

親友という立場で保険をかける

きみの打算には気付いていた

いつか必ず破綻するということも

僕には見えていたんだ


浅はかな企みなんて

最初からしなければ良かったんだよ

僕は最初から掛け値無しで

きみを信じることも出来たんだ


計算では割り切れない感情がある

予測出来ない未来こたえがある

きみは解らなかったんだね

僕の心にある闇を


見せてあげよう

知らしめてあげよう

きみが招いた愚かな事態を

贖う罪の大きさを


僕が跳んだ空の色は

きっときみが見る血海のいろ

それすら打算の結果だと笑わず

せめて後悔くらいはしてね


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