第14条 利用停止等

 前項禁止事項のみならず、利用規約への違反があった場合、本条により措置がとられる。その際、違反者が被った問題については運営は一切の責任を負わない。実施される措置というのは以下の4つである。


・投稿したコンテンツを非公開または削除する。

・事件に関すると思われる場合は、その違反内容を開示する。

・資格停止またはカクヨムを利用する上での不利益を与えること。

・カクヨムの無期限または一的な利用停止。


 3つめと4つ目は近い内容を持つが、その性質が異なるため列挙されているものと考えられる。

 3つ目は『資格を剥奪する』、かつ『不利益措置』としているため、アカウントは消されなくとも、アカウントに紐づく権限を奪うような形がイメージできる。アカウントはあるけれども応援コメントやレビューコメントを書けない、のような。

 4つ目はまさにアカウントbanである。資格を奪うのではなく利用そのものをできなくする、という文言からすると、アカウントbanのみならず、IPアドレスなどを使用した接続遮断も考えられるが、ネカフェなどの利用を鑑みれば、アカウントを消してしまうのが最も確実な措置である。


 これら措置に関して、運営は違反者が異議申し立てができないこと、また、運営は違反者に対して損害賠償請求ができるとしている。一方的な要求である。

 一般的に考えればよくある内容ではあるものの、これまでに見てきた恣意的条項を考えると不平等に思える。


 運営に良心がないとは言いたくないが、運営が誤った判断を下すことは十分に想定できる。


 運営だって人間だから。


 なのにその誤りを利用者が、会員が、違反者が訂正できないのはカスタマー生成コンテンツの精神に反するのではないか。

 利用規約はカスタマー生成でないが、カスタマー生成コンテンツの上で運営をしているのだから、その上でふんぞり返るべきではない。強力な措置ができる以上、その運用は風通しのよいことが望ましい。利用規約上に存在するブラックボックスは邪魔にしかならない。

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