第5条 利用の制限

 第4条では利用者が受けうる損失は一切どうでもいいとうたっていたわけだが、第5条では自分の身を守ることをはっきりと述べている。企業が提供するサービスというのは概してそうである。責任分界点を明確にするのは悪いことではない。


 各号に指定するケースに該当する時、運営は利用制限またはアクセス制限をすることができる。要は一時的なアカウントbanの要件である。狭義のアカウントban、無期限のアカウントbanは第14条が根拠となるので注意。


 第1号は違法行為があった場合。法律に触れるようなことをしたらそりゃあだめだ。


 第2号は運営に支障を与える場合。Dos攻撃やDDos攻撃などのカクヨム稼働サーバーをターゲットとしたサイバー攻撃がよく分かる例である。それのみならず、運営に対する脅迫状や掲示板への書き込みなど、人的リソースへの脅威も本号に含まれる。


 第13条に抵触する場合。これは第13条を解説するときに改めて確認してゆくことにする。


 その他サービスの利用について不適切だと判断した場合。いろんな利用規約で記されるこの項目だが、運営の恣意的な判断ができる余地を残す項目というのはなんとも気持ち悪い。利用規約に明記されていないにもかかわらず、利用規約を根拠に利用を拒否される可能性があるからである。

 利用規約を策定した人間の自信のなさを感じる本号は利用規約の上にあるべきではない。

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