第6話 新たな展開へ…(シャルロッテ・グランロッシュ著)

「チッ! 契約しちまった! しょうがねぇ…」

 タオがコネクトしたのは…

「キミの後ろに死神が見えるよ?」

 モーツァルトだった。

 なるほど、死神でもあるモーツァルトならば、どんなに強化されたマクベスであろうと倒せるであろう。普通ならば。

「ちょっと、みんなして私を忘れていないかしら?」

 あまりにも自分を抜きにした状況の変化に、一本調子な声ながらもさすがに不機嫌そうなモリガン。ヴィランをたくさん出して襲い掛かってきた。

「さ〜あ、奏でたまえ、葬送行進曲を! そうだ、その調子だよ!」

 モーツァルトは『未完のレクイエム』で応戦。

 マクベスが剣を一振りしただけで、ヴィランどもは塵に帰(き)した。

 これぞ、マクベスの必殺技・『無敵の男の一撃』!

「やるな、貴様…」

「キミもね♪」

 モーツァルトがマクベスにウインクする。どうやら2人のヒーローが力を認め合ったことで、友情が生まれたようだ。

 『調律の巫女』一行とストーリーテラー達は、ヴィランを倒しているうちに、新たな場所に着いた。そこには……

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