せっかくだからネカマについて考える

 あくまでデータとして受け止めて欲しいのですが、普通にSNSなどでやり取りをしていて、お姉さん疑惑やネカマ疑惑が浮上して戸惑った事がある私です。

『面倒だから伏せるが、どれでもないぜ』

というスタンスで話を進めましょう。だって、文章や作品を書く上で性別が分かる様な事でいい事ってどんどん減ってるでしょう? やれ、

『男の書いた作品はセクハラの塊』

だの、やれ、

『女の書く作品って女に都合のいい奴しか出て来ねえ』

だのと言われます。そんなのばかりな訳がないのにね。

 さて、世間を騒がせる善意の果てに生じるネカマ中傷問題について、今回は触れてみたいと思います。

 触れるだけね? 解決とかはしません。

 何故ならどれほど気を付けていても、ネットに文章や作品をアップしていると、ある日突然、

『お前、男だろ(他の性別や年齢、立場でも可)』

とか言われてしまう可能性を誰もが秘めているからです。

『人のみが持つ無限の可能性』(劇場版『餓○伝説』より)

と言うとちょっとカッコ良さげですが、言われる側としては困惑する事しきり。

 それを考えると、こういう不特定多数に個人が投げかけるタイプのもので、そんな巨大な問題が解決するとは思えないんだな。


 しかし、何故なんでしょうね?

 親切キャラはみんな女性なのか?

 ツンデレ系俺様キャラはみんな男性でしょうか?

 そんな訳ないと思います。更にそこから妄想が加速して、

『こいつきっと自分好みで会ったら即何でも許してくれるはずだそうでない訳がないそんなの辛過ぎるからひとまず会って全部受け止めてくれ受け止めてもらう権利があるはずだはぅあ!><……うへへへへ』

となってしまう事があります。愛なのか羨望なのか分かりませんが、身勝手な妄想力マジパネェ。

 それとなく部分的に性別以外の個人データをちょびっと出したら誤解されてしまう。これはとても悲しい事と言えましょう。だって、大体きちんと伝わらないんだもの。

 明かす先だってネットの叩きスレとかではなく、前述のSNSやゲーム、チャット機能な訳ですよ。そこですら、きちんと伝わらない。

『会うまでどんな人かわからないのだから、ネットで

『こうですが』

と素性を明かしていても注意すべき』

という話とは別です。それはそれで大事な事です。

 かと言って、自分で取れる責任の範囲を大きく超えてしまう可能性がある訳ですから、仮に自分自身でYoutuberをやる(最近はバーチャルYoutuberという方法があるので)場合でも、ホイホイ素顔を出すべきではないと思います。ネットに上げた情報を自分で完全に消すとかほぼ無理ですからね。魚拓(スクリーンショットの事です)がすぐに取られて、叩きスレに上げられ、時にはまとめられてしまいますし。


 となると、ネットでの私(わたくし)というものは、非常に不安定なものになると言えましょう。自分のソースは特定を避ける為に上げるべきではありませんし、SNSでは揉め事に巻き込まれた際に、そこの運営さんに問い合わせる事が出来ますから、いつぞやの某氏を煽った阿呆の様に、普段のネットでの付き合い以上のものが掘り返されてしまう可能性があります。

 また、そういう場合に警察に相談した経験からですが、警察はとてもSNSに疎いです。システムを知らない。以前、それでシステムを説明する羽目になりました。

 また、そういう場合に、相手の脅迫内容などの発言ソースはプリントアウトして持って行かないと駄目です。ウィルス感染回避の為なのか、携帯端末以外の別の保存媒体などでは開いてすらくれません。

 警察側の結論としては

『SNSを個人がホイホイやるのは、そういう沙汰に巻き込まれる可能性が高いので、辞めて欲しい』

みたいな感じでした。とある簡易SNSで業務内容をやり取りしている会社などを見たら卒倒するんじゃないかと思われます。

 また話がそれましたが、そういうあれこれを顧みて思った事としては、

・ネットでの個人の発言が100%真っ当に伝わると信じ込まない(だからと言ってホイホイ嘘をつかない)

・どこの部分で特定されるか分からないのだから、ホイホイ写真などをアップしない

・完全な匿名などネットでは存在しないのだから、うかつな発言をしない

・逆に気になった部分はすぐにスクリーンショットを撮って保存しておく

・相手がどういう人間か(つまりいついかなる時でも話の通じる相手なのかどうか)すら分からないのだから、深い話をする相手は極々少数に絞る

というのが、注意点として上がりました。これらがイケメン疑惑、セクシーお姉さん疑惑や、果てはネナベ、ネカマ疑惑にも絡むのですから、衝撃です。

 これで考えますと、昔の掲示板方式の方が、ネットリテラシー的なあれこれとしては利用者が頭を使って使用していた気がします。SNSはすぐ発信してしまえるので、脊髄反射的な応答が多くなってしまうかもです。


 ネットでの発信は、もっと内容を俯瞰し、ビジネスライクに行った方が、危機回避に繋がるかも分かりませんね。

『あなたもどこかでは別の性別で捉えられ、扱われている』

というお話でした。

 私特需、来る?


 ネカマ問題についてはこういう動画があります。ご参考になれば幸い。

【ネカマ歴32年】みー先生のネカマ講座 https://youtu.be/i1qTWuUycb8 @YouTubeさんから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る