せっかくだから今年の雰囲気と共に新年を迎える
一見、何だか優しさにも似た雰囲気を滲ませるタイトルですが、現実的に考えてそんな事は微塵もなく、ただ単に
『仕事なら掃除する。それ以外はコロコロで済ませてぇ。
ごみは捨てるけど徹底的な掃除はビジネスでしかしたくねぇ』
と言っている、何やら不審さ溢れるこの男……って、私だった! そんなヒドイ!!(驚愕)という今回のお話です。
前述の通り、私は仕事以外での清掃行為が大嫌いでして、今は定期的に通う場所があり、そこでの掃除は一応義務ですからするのですが、とにかくトイレと流し以外の居住エリアはコロコロでほぼ済ませたい人です。睡眠時はほこりなどを吸わぬ様に、マスクをして寝ています。
この、科学の発展した現代において、一体何故、こんな大人が生まれてしまったのか。
いくつかの理由(=言い訳)を挙げてみます。
・小さい頃から自分のプライベートや私物を大事にされた事がない
私の親は、私のプライベートというものを全く重視しない人間でした。部屋にはずかずか入って来るわ、私がひたすらちびちび集めたミニカーやビックリ○ンシールをあっさりと処分しました(今だと『○んだらけ』でなかなかいい値段が付くので歯噛みする事しきり)。
私が大事にしている本を、私の不在時に部屋に入り込んで、
『邪魔だから』
という理由であちこちに投げ付け、傷物にしました。
自分の部屋というものを与えられたのは中学一年になってからですが、戸は襖で、もうホイホイ開けられます。勉強もそこそこに漫画を描いていた頃、○崎○とかいうくたびれた顔の阿呆が、幼女を連続して誘拐し、殺害する事件が起こりました。
犯人が捕まるまで、なかなか時間がかかったんですよ、その事件。テレビでは犯人に
『自首しなさい』
という呼びかけがしばしば発せられ、いざ捕まったら今度はマスコミによる、ホラー映画とオタクバッシングが始まりました。犯人の部屋について面白おかしく書き連ね、週刊誌などにもある事ない事(ない事8割くらい)をこれまたバシバシ書いてくれました。
『くれました』
という言い方をするのは、そのせいで、部屋に籠って集中して構築するタイプの趣味が全て
『オタク臭い』
という扱いをされ、私もたまたま自室で漫画描きに没頭していたら、
『そんな事してると○崎○になっちゃうんだよ!』
などという、途方もなく頭の悪い意見を投げ付けられるというまさにとばっちり以外の何物でもない流れを生み出したからです。
ブチ切れましたね。
勉強もそこそこしていてクラスではおよそ真ん中の辺りを浮き沈みするくらいには頑張っていたというのに、よりによって性犯罪者扱いなんですから。
『絵もろくに書けないわ、写実的な絵を見れば
『写真じゃない』
などと平気でほざいて煙草を吹かすてめえに何が分かるんだよ』
と思いました。何故かそれを言う、という流れには持って行けませんでしたが。
そういう所を鑑みますに、完全にうちのは毒親でした。
毒親というのは非常に巧みに子供を虐待します。本人に自覚を抱かせない様に、あくまで躾の一環と称して、いついつまでもいつまーでも束縛し続けるのです。
その証拠に、しばしば発生している親を対象にした殺人事件を見て欲しいのですが、自分を攻撃出来ない様に子供の思考まで支配している親の多い事よ。
今は私も相手の非をつついて罵倒しまくれる様になりましたが、高校卒業までは相当に支配されていました。前述の様な頭の悪い意見を浴びせられながら、反抗期を迎えずにいましたから。
一人暮らしを始めた当初の理由も、
『自立して家に金を入れよう』
というものでした。
今からでは考えられない事です。お人よしにも程があります。
『殴っておけば良かったな』
と思う事もしばしばです。自分は性別的に殴られないと思って暴言を吐き、こちらの人間関係、果ては職場の人間関係まで壊そうとするのですから、母親だとか、そんな事は関係ありません。
その流れの中で、中学生のその台詞を投げ付けられた辺りから、部屋の掃除は完全にしなくなりました。
『きちんとやっても気分次第で怒り出すんなら、どうしようと一緒じゃん』
と思ったからです。
さて、
『何故仕事なら掃除をするのか?』
と言われますと、意外とそこははっきりしないんですよね。例えば
『賃金が発生するから』
というのは決定的な理由にはなりません。だって、
『銭さえもらえばストレスなんぞ感じねぇ!』
という事はあり得ないでしょう?
恐らくですが、
・慣れた場所の掃除だから
・ただ黙々と掃除をすればいいだけだから
・『その場所を掃除する人』という接点はあるが、それだけの接点だから
というのが、理由として思い浮かびます。
清掃作業の中で面倒な人間関係が発生しなかったのも大きかったかもしれません。ほら、いるでしょ? 人間関係を荒らして楽しむとか、周囲をけん制しつつ女性職員を独り占めして天国気分を味わおうとするタイプの奴とか。それまでの仕事ではそういうのが出て来て面倒な職場、他にいい所があるならとっととやめてやりたくなる職場にしてくれてやがった、いやいやゲフン少し正直過ぎた、するという事が起きていたのですが、そういう人間が出て来なかったんですよ、清掃メンバーの中からは。
清掃メンバーの中からは、ね(遠い目)。
そんなこんなで、清掃の仕事から離れて10年以上が過ぎましたが、変わらずコロコロ大先生のお世話になって暮らしています。
逆に掃除したくなるととことんしたくなるので、そうならない様に避けているのかもしれませんね。
長々と書き連ねた言い訳……言い訳だな、認めますよチクショウ、言い訳でしたが、最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
……でも、
『俺がこうなっちまったのはこれが原因だぜ!』
という事象と原因とかって、割とありません?
追記
えーと、捕捉ですが、
『毒親のせいで時々本気で死にたくなるけど悔しくてムカついて身悶えするしかない!』
という方は、是非『毒になる親』という本を読んで欲しいです。
『あ、自分だけがそう思ってるんじゃないんだ』
という幾つもの酷い例が載ってますから毒親に対峙する際の心構えとして受け止められますし、結論として
『あなたが幸せに生きて行く為に、毒親なんて切り捨てていいんですよ』(大意)
とある。
読んで損はない一冊だと思いますよ。
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