せっかくだから嫉妬しない

 常々思っていたんですよ。

『何故いじめっ子体質の奴らはああも具体的に嫉妬してる自分を露呈出来るのだろうか?』

って。

 よく、

『自分を客観視しろ』

って言いますよね。してみたら、していたなら、普通はまず、無様な様子を晒すのはためらうはずです。

 しかし、羨む事や嫉妬するのが当たり前の人達にとってそのアプリは未実装らしく、

『こいつを同じ人類として認めろと言うのですか……?』

みたいな醜態を晒します。

 何も感情を示すのをやめろとか言ってる訳ではありません。

『はっ! 今自分はここで泣き喚きたい!! そうするしかねえ!』

と思い、後悔しないならそうすればいいんじゃないでしょうか。ただ、それに巻き添えにされる側はたまったもんじゃありませんよね。

 例えば、電車とかで連れの子供を罵倒しまくり、

『ほら、みんな見てるよ』

とか言って、その子を晒し者にする大人。あれはされてみるとよく分かると思いますが、

『もうこいつの事なんか絶対に信じねえ。

 後、いつか絶対にぶち(教育的配慮から割愛)』

という気分にさせられます。

 大きく脇道にそれましたが、何が言いたかったのかと言いますと、

『嫉妬とかかったるいからやりたくないよね』

という事です。

 物事に対するやる気がないんじゃなくて、

『いちいち

『ぐぬぬ』

と思って行動する必要はないでしょう』

と思うんです。消費するエネルギーが半端ではありませんし、何より絵面的に醜い。嫉妬を煽られてるとかいう事象そのものが受け付けない。

 競争に放り込んでやる気を引き出そうとされる事の方が百倍ムカつきます。うざったいです。殺意すら沸きます。

『もし

『ん、あれいいなあ』

と思う事に遭遇したなら、普通にそれを成し遂げるべく頑張ればいいだけじゃん?』

と感じます。

 なので、私はそうされそうになった場合、

『何、だと……!?』

という風に、衝撃に打ちのめされる事でそれをスルーしたいと思い、思い出した範囲でなるべく実行しています。

 やってみるとこれが楽なんだ。意味が見出せない諍いに巻き込まれませんし、とかく疲れる事が多い昨今、くたびれないというのは大きいでしょう。

 という訳で、びっくりしたふりをしてやり過ごすという方法、オススメです。みんなでびっくりしようぜ。

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