第2章 とりあえず痩せてみる?⑵

そして始まったダイエット。


初日。これがまたきつい。まわりには言わずにやろうとするのが悪いのか、食べ物の誘惑が多い。甘いものなどをとてもよく勧められるのだ。こんな日に限ってロールケーキ!!…食べたくて仕方がなかった。一生懸命に我慢しましたよ。


二日目。これまた驚いたことがある。ご飯を食べた時なんだが、食べ物を入れるとすごい勢いでお腹が鳴った。あまりにもなったから恥ずかしくなってしまった。今までは全然知らなかった。胃が活動してるのか?新しい発見にウキウキとしつつも空腹を耐えた二日目であった。


三日目。友人と会うことになり、1日1食なんて無理なのではないか、と半ばヤケになりそうだった。しかし、想定外とは起きるものである。店が混みすぎていて行きたかったお店に入れなかったのだ。しかも、友人には門限があり、何時間も待っていることなどできなかったのである。結果、昼夜と外食の予定だったのが昼だけになり、1日1食は守ることができたのであった。しかも少食の友人に合わせて食べたのでいつもより食べていない。なんということだ。


四日目。一週間ダイエットも折り返し地点。三日目にあまり食べなかったため、ご飯を食べてみたら苦しかった。胃が縮んでいる感覚に感動する。ただ、少しお腹が痛くなった。ヨーグルトや牛乳を多くとったからかもしれないが。空きっ腹にコーヒーも良くなかった。食べ方にも工夫がいるんだな。


五日目。なんとここに来て少し体重が増えてしまった。謎すぎる。四日目の運動量の少なさか、はたまた三日目に食事量が減りすぎて四日目の食事量が多いと身体が思ったのか。反省する点がいくつも見つかった。全部上手くいくとは限らないんだね。なかなか勉強になる。暎の頃ではこのような経験がなかったから、これまた新鮮だ。あの頃の自分は太ることがまずなかったから。…今の自分の敵だな。


六日目。体重の減りは低迷している。日常生活での消費カロリーを増やそうとは意識しているが、あまり時間がない。講義があると否が応でも座り続けだ。これで上手くいくのだろうか。


あまり順調そうな気配がないが、そうとはいえダイエットを始めてから2kgほどは落ちている。一気に落としすぎと言われたら否定はできない。そんなこんなでとりあえずのダイエットの区切り、一週間を迎えようとしていた。

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