じゃがいもボロネーゼ
男子なら、誰もが一度は口にした事があるだろう…
今回は料理の話に入る前に、"パンチラ"と言うモノについて一言ほど義彦から申し上げておきたい事があるそうだ。
義彦は、今までに無かった光景を目にしている。
"妻の下着姿"など幾らでも見た事があるが、今回はまた違う。どこかのコーラばっかり飲んでいる警察官の妻も、グラビアアイドルとして復帰した話ではない。
義彦が見たのは、"ズボン姿で起こるパンチラ"という、説明の難しい現象であるのだ。女子が丈の短いシャツを着ている場合に少し前屈みになるか、背伸びをするかという状況でお目にかかる事ができる。
丈の短いシャツだと、少しだけお腹が見える事がある。しかし服の具合で、ボトムスから"かの現象"は現れるのだ。"あ、ちょっと見えた"という手合いぐらいでパンチラが拝めるという。ちなみに奏恵のは紫色だった。
つまり、"何が言いたいのか?"と言うと、"いついかなる時も油断してはならない"という事ではなく"そんな様子で若干体を前に傾けて冷蔵庫の中のコーラを探している奏恵の姿"から義彦はとある創作料理を思い出したという事である。
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*じゃがいもボロネーゼ
材料(2人前):
じゃがいも…4つ(メークインが調理しやすい)
合いびき肉…250g
玉ねぎ…1/2個
人参…1本
青ねぎ…茶碗1杯分ぐらい
葡萄ジュース…50㏄
コーラ…50㏄
塩コショウ…2振り
ケチャップ…小さじ2杯
サラダ油…大さじ3杯
道具:
フライパン(底が深めのを推奨)
鍋
包丁&まな板
手回しみじん切り機(あれば)
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「そうそう、"手回しみじん切り機"買ったのよ。」
スーパーの調理用具の所に、ポツンとあるその調理用具。材料を入れて回す所を回せば、簡単にみじん切りができるという便利な道具だ(和歌山のスーパーで見かけた時は大体700円ぐらいでした)。
背伸びして、キッチンの上の棚に置いた"手回しみじん切り機"を探す奏恵。
(お、また見えた!)
この状況を高校で習う物理の初歩の計算で話をすると、シャツは伸ばす腕に引っ張られて上に行く。ボトムスは重力で下に落ちる。しかしその構造の所為か、"パンツ"だけはせり上がってくるのだ。これを女子が理解しているかは謎である(神経の図太いこの作者でも怖くて聞けない)。
ちなみに、手回しみじん切り機はかなり便利。
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作り方:
①鍋に水を入れ、沸騰したら一口大に輪切りにしたジャガイモを投入。
②玉ねぎ、人参は皮をむき、みじん切りに。
③青ねぎも細かく刻んでおく
④熱したフライパンに油をひき、②、③を投入。強火でペースト状になるまで炒める。
⑤ひき肉を投入し、塩コショウを振って中火で熱する(この時あまりかき混ぜない方が肉の旨味が出てきやすくなります)。
⑥葡萄ジュース、コーラ、ケチャップを⑤に混ぜ、とろみが出たら①のジャガイモにかけて完成です。
※ジャガイモの新芽は取り除いておかないとマズい事になります。
※お好みでチーズを乗っけても美味しいです。
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「パスタにかけても、ナンに浸けても美味しそうね。」
奏恵の率直な感想。
「…その様子だと、何か美味しい食べ方がありそうね。」
義彦の様子から、奏恵は察した。しかし"さっきの偶然"がまだ義彦の頭の中に残っていたために、"そう見える"表情をしていただけである。
「炊き立てのご飯に混ぜて、チーズを乗っけると美味しいよ。」
「"リゾット風"といった所かしら?手間がかからない所が良いわね。」
そう、脱力は大事なのである。
しかし、"端からどう見えるか?"は少し気にしたいものだ。
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