恵の定食屋#9

 メグ、ライ、ミケのお昼ご飯を作るためにたまごをグルグルグルグルかき混ぜていると、二つの視線を感じた。


「何? お昼ご飯はまだできないよ」


「んにゃ~ にゃにがあった訳ではないけど」


「ライもミケもメグが料理を作っている所を見るのが好きだと思って」


 そんなことを突然言われてメグは少し恥ずかしくなって自然とたまごをかき混ぜる手が早くなっていた。


「そんな事言ったらメグはミケがお料理持って行くところが好きだし、ライがコーヒーを淹れるところが好きだよ」


「にゃんか、そう言われると背にゃかがくすぐったいよ」


「でもちょっと嬉しいよね」


 ミケとライはくすぐったそうに笑ってメグの事を見つめていた。



8月28日 弐本八柳恵

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