龍人のサイエンス教室#4
ユグドラシル周辺の小学校が夏休みに入った今週からぼくが行うサイエンス教室では『自由研究』をテーマとした実験が行われる予定となっていた。
「では、今日はペットボトルの噴水を作ってみましょう」
教室の中は40名の小学生とその保護者そして、ぼくの助手をしてくれる化学部に所属している高校生8名という大所帯の為、ぼくは白衣にピンマイクを付けてマイク越しに教室内の生徒たちにそう言った。
「まずは……」
教室前方の生徒と後方の生徒で理解に差が出てしまう可能性を考慮して、ぼくは自分の手元を撮影した映像を大きなスクリーンに投影しながら説明をした。
「最後に繋がったペットボトルの水が入った方が上、入っていない方が下になるようにひっくり返してみましょう」
ぼくがそう指示すると生徒たちから、
「わぁ」
とか、
「きれい」
といった声が上がった。
「今回は普通のお水で実験しましたが、色を付けたお水でやってみるともっと綺麗なのでぜひ家でもやってみてください。これで、今回のサイエンス教室はおしまいです。ありがとうございました」
ぼくに続いて化学部の8人も生徒たちにお礼を言って斜め45度に礼をした。
7月25日 シュガー
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