恵の定食屋#4

「ミケ、ライ、持って行って」


 メグがそう言うと、ミケとライの2人はそれぞれメグが簡単に作った料理が盛り付けられたお皿を1枚と調味料を1種類持って誰も座っていないテーブルへ置いた。


「ほらほら、早く食べちゃうよ」


 遅れて来たメグは2人にそう言って1人でテーブルに着いた。


「夏の新メニューにしてみたいのだけど、どうかな?」


「新メニューって、これはただの冷やし中華でしょ?」


「そうだけど」


「ミケは美味しいと思うけどにゃ~」


「誰が作っても美味しいと思うけど」


 2人は異なる評価を下しながらも冷やし中華を完食してくれた。



7月24日 弐本八柳恵

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