恵の定食屋#3

 ジュウゥゥゥという音が小さな厨房の中に鳴り響いていた。


「ミケ、お皿の準備は?」


「言われるまでもにゃく準備バッチシだよ。ライにゃん、お皿洗いの続きをおにゃがい出来る?」


「任せて、オレンジ流皿洗いを見せてあげるよ」


 ランチタイムという忙しい時間だからこそメグたちはいつも以上に息を合わせて働いていた。


「メンチカツランチ3名様分完成したよ」


「はいにゃ~」


 メグがそう言うとミケがお客様のテーブルへ運びながら店内を見渡して皿洗いをするライのもとへ向かった。


「2名様お食事終了間近にゃ」


「了解。洗いは終了したからね」


 ライはミケにそう伝えると、真っ白なコーヒーカップを2つ取り出して熱すぎず、ぬるすぎない丁度良い温度のコーヒーを淹れた。


「ミケ、よろしく」


「はいにゃ~」


 ミケはそう言うと再びお客様のテーブルへと向かって行き、今度は新規のお客様の注文を聞いて厨房へと戻ってきた。



7月17日 弐本八柳恵

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